3章黒の教団 11話 ページ35
〜神田side〜
その日の任務は怪奇現象の解明とアクマ退治だった。
結局怪奇現象の原因は大量のアクマによるもので、イノセンスではなかった。
エクソシストの任務は大抵こんなもんで、世界各地を周りながらアクマを破壊している。
その日もいつも通りにコムイに中身の薄い報告書を提出して、自室へと戻る時だった。
緊急放送が教団内に鳴り響く。
…アクマが現れたらしかった。
科学班やコムイは、ゴーレムからの映像を確認している。
そこに映っているのは2人の男。
1人は白髪で隣には金色のゴーレムがくっついている。
もう1人は、黒いコートに黒い帽子という黒ずくめの奴。
帽子のせいで顔はよく見えない。
話によると、この白髪の奴がアクマらしい。
教団にノコノコと現れるなんざどんな奴かと思ったが、ただのマヌケのようだ。
そのままそこを通り過ぎようかとも思ったが、モニターをチエックしているリナリーと目が合った。
…これは、行けってことか。
1度は脱いだ団服をもう一度肩にかけ、六幻を手に取る。
任務帰りなんだ。
さっさと終わらせてやる。
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作者名:樹乃 | 作成日時:2016年10月3日 17時