3章黒の教団 5話 ページ29
「かっ、開門んん〜?」
ゴゴゴゴッ…
と、大きな音を立てて門が開かれる。
『入城を許可します。
アレン・ウォーカーくん、と、隣のお友達』
おい、お友達って何だ←
入城許可は嬉しいけど、なんか私の扱い雑じゃない?
まぁ、いいんだけどね?←
別に気にしないけどさ←
そう思い、体を動かそうとした瞬間、六幻の刃をより顔に近づけられる。
「ひぃっ!?」
な…何故に!?
入城許可されたんじゃないの!?
混乱していると、アレンのゴーレムのティムキャンピーに似た黒いゴーレムから男の人の声が流れた。
『待って待って、神田くん』
「コムイか…どういうことだ」
神田…というのは、この、私の目の前に六幻を突き出す彼のことらしい。
コムイ…アレンの師匠のクロスさんが紹介状を送った人か。
『ごめんねー早トチリ!
その子クロス元帥の弟子だった。
ほら、謝って。
リーバー班長』
『オレのせいみたいな言い方ー!!』
…な、なんて言ったらいいんだろう。
このコムイっていう人…想像してたよりもはるかに軽い感じだ←
リーバーさん(?)なんて、誤解を着せられてるし←
『ティムキャンピーが付いているのが何よりの証拠だよ。
彼はボクらの仲間だ』
…どういうこと?
という目線をアレンに投げかけると、“ティムは元々師匠のゴーレムなんです”と小声で教えてくれた。
なるほど。
という事は、無事敵ではないと認められた訳ですね!
うん、入城できる…よね?←
…なのに神田さん(?)は、まだ六幻をこちらに向けたまま、鋭い殺気を放っている。
何故だ←
…睨みを効かせてフリーズしないで教えてもらいたいんですが←
そう思っていた矢先、ぱこっと、間抜けな音が聞こえた。
え?
顔を上げてみると、神田さんの頭をバインダーで軽く叩く美少女が…
え!?
何この美少女!?
めちゃくちゃ可愛じゃないですか/////
黒髪でツインテールなんて…最強な組み合わせだ/////←
神田さんも彼女の登場は予想していなかったのか、唖然としている。
「もー、やめなさいって言ってるでしょ!
早く入らないと門閉めちゃうわよ」
アレンも私も、この可愛い美少女がおっかない神田さんに口出しをしているのが驚いて、つい無言になる。
すると、可愛い顔をキッとさせて、門を指さした。
「入んなさい!」
私達が中へ入ると、ガシャンッ…と大きな音を立てて門が閉まった。
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作者名:樹乃 | 作成日時:2016年10月3日 17時