3章黒の教団 2話 ページ26
私達は、黒の教団の前に立った。
辺りに人はいないようだ。
間近で見る教団は、予想以上にはるかに大きい。
「クロス・マリアン神父の紹介で来たアレン・ウォーカーです。
教団の幹部の方に謁見したいのですが」
めちゃくちゃ丁寧な言葉で話すアレン。
流石だ。
『後ろの門番の身体検査受けて』
そう、後ろから声が聞こえて振り向くと、そこには大きなぬりかべが…
ん?
ぬりかべ?←
「……どうも」
その迫力に、アレンはおもむろに挨拶をしている。
…どんなシチュエーションだよ←
大きな壁に、大きな顔がくっついてる…
これが門番…なのか?
リアル妖怪初めて見た!!←
「レントゲン検査!アクマか人間か判別!!」
「ひぃっ」
「わっ」
いきなり門番の目からビーム(?)が飛び出し、眩しさで思わず目を瞑る。
「こいつアウトォォォォ!!!」
「「へっ?」」
「こいつバグだ!
額のペンタクルに呪われてやがる!
アウトだアウト!!」
大きな目と鼻から液体をダラダラ流して叫ぶ門番。
ちょ、汚い!!
そんな涙と鼻水飛ばさないでよ!!(泣)←
「ペンタクルはアクマの印!!
こいつ奴等の…千年伯爵の仲間(カモ)だー!!!」
「んなっ!?」
ちょ、ちょっと待ってよ!!
アレンがアクマの仲間?
ってか、千年伯爵って誰!?
「ちょっと、門番!?
落ち着いて。
1回話を聞いて_」
私がそこまで言いかけたところで、ザンッ…と門の上で音がした。
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作者名:樹乃 | 作成日時:2016年10月3日 17時