2章白髪の彼と私 11話 ページ24
「ええっと…」
私とアレンは上を見上げる。
アレンと共に出発してから何日かが経った。
当たりは暗くてひんやりした空気が立ち込める。
空には満月が浮かんでいる。
ここまでの道順は、アレンのゴーレム(って言うらしいけど、鳥のような生き物…?ペットか何かかな?)が教えてくれた。
そして、今私たちの目の前にあるのは、断崖絶壁の上にそびえ立つ黒の教団。
黒の教団とは、エクソシストの本部なのだそうだ。
師匠の命令でここへ来ることになったようだけれど…それについても色々とあったようだからあえて何も聞かなかった。
「アレン…これ、登るの?」
「…登るしか、ないですよね……」
流石のアレンも冷や汗を流している。
ってか、一体何メートルあるんだ?
首を相当な角度で持ち上げないと先が見えない(汗)
どんだけ急なんだよ、この崖!
ってか、よくこんな所に建てれたな!
こんな所に建てるなんて…ちゃんと地盤調査したのかな←
安全面は大切よ、本当←
「って、待て待てアレン!(汗)」
私が下らないことを考えている間に、既にアレンはこの崖を登り始めている。
「Aも早く登らないと、きっと何時間あっても登りきれませんよ」
あ、これってガチめなやつですか←
私も登れってことですか←
いや、そりゃあアレンについて行くって言いましたけど…すみません、もう既に後悔してます←
だって、こんな私でもか弱い16歳のJKなんだよ!?←
こんな崖プロのロッククライマーとかでない限り、普通は登んないからね!!
しかも私女の子だからね!!←
「おーい、A!」
アレンから名前を呼ばれて上を見ると、さっきよりもめちゃくちゃ遠くにいるアレンの姿。
…え、登んのめっちゃ早くね?←
完璧置いてかれるやつだよね、これ…
一体これからどうしよう。
‥个蕕困砲海里泙泪▲譽鵑箸呂別れをする
↓
これから行く宛がない
登る以外のほかの方法を探す
↓
暗くて見えないし見つからない
E个
↓
( ˙Θ˙(˙Θ˙)˙Θ˙ )
「あぁ!もう!!
わかったよ!!
行くから!今行くから!!」
くそぅ…結局の登るしか選択肢無いじゃないか←
こうなったら…
見せてやるぜ、俺の本当の姿を…←
「おりゃぁぁぁぁ!!」
今どきのJK舐めんじゃねぇぞ←
この位の崖、はぱっと登ってやりゃあ!!←
「うおおおおおおおお!!」
…この後、皆様の想像通り、登り始めて2分も経たずに(1分間は頑張った)失速しました←
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作者名:樹乃 | 作成日時:2016年10月3日 17時