検索窓
今日:6 hit、昨日:2 hit、合計:51,303 hit

2章白髪の彼と私 4話 ページ16

「アレン!体調はどう?」


「うん、大分良いよ。
今はちょっとお腹空いちゃったかも…」


アハハっ…と照れたように笑うアレン。

ここまで連れてきてくれた彼も元気そうなアレンに会えてとても嬉しそうだ。


アレンはベッドの上で上半身だけ起こす状態で、私が病室に入っていっても、特に気にすることなく軽く会釈をした。

私も慌てて会釈を返す。


あ…

アレンの右腕…


包帯が巻かれて固定してあった。

やっぱり折れていたんだろうか。


「あぁ…これ、ちょっと骨にヒビが入ってるだけです。
もう今は痛みもほとんどないですし、すぐに治るだろうってお医者さんも言っていたので」


「あ、そ、そうなんですね…
良かったです」


私の視線に気がついたのか、アレンはこちらを見て話しかけた。

まさか、話しかけてくれるとは思ってなかったから、不意打ちをくらいもごもごしてしまった。


「このお兄さんさ、アレンが倒れた時に病院に運ぶの手伝ってくれたんだ」


そう言って、彼はにっと笑う。


「そうなんですね!
ありがとう」


アレンもこちらを向いて笑う。


「いや、たまたまいたので…って言うか、通りすがったと言いますか…
とりあえず、どういたしまして…?」


あぁ、もう自分自身嫌になる!

何でこんな対応しかできないんだろう!

こんなことになるならコミュ症治しておけばよかった!!(泣)←


「そう言えばオレ、お兄さんの名前聞いてないかも。
改めてだけどオレはジャン!」


そう言って、彼…ジャンさん(?)は私に手を伸ばす。


握手しようってことだよね。

私もその手をとって答えた。


「わた…っじゃなかった…ボクは藤原A。
改めて、はじめまして。
アレン・ウォーカーさん、ジャンさん」


「ジャンでいいよ!
かたっ苦しい!!
オレもAって呼ぶから」


「あ、うん、そうだよね。
よろしく、ジャン」


私がそう言うと、それでいいと言わんばかりに握手していた手をブンブンと振り回した。


ちょ、痛い痛い!←

やられてる方は地味に痛いからね、それ!

って、いつまでやるの!!←


「えっと…仲良くしてる所悪いんだけど…色々つっこんでもいいかな←」


アレンがこちらを見ながら聞いてくる。


いや、見てるならちょっと助けて!←

ジャンを止めて←

マジ折れる!←

腕折れるから!!←

作者より ※本編とは関係ありません→←2章白髪の彼と私 3話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
55人がお気に入り
設定タグ:D.Gray-man , 神田ユウ , Dグレ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:樹乃 | 作成日時:2016年10月3日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。