2章白髪の彼と私 2話 ページ14
「はい、これで大丈夫。
たんこぶになっちゃってるから、腫れが引くまで時間かかるけど、それまで、湿布は貼っておいてくださいね」
「…はい、ありがとうございます」
ここは病院。
先程顔面強打をしたせいでたんこぶができて、こうして私も病院に来ることとなった。
お医者さんからたんこぶができた理由を聞かれて包み隠さず話したら鼻で笑われた←
…めちゃくちゃ恥ずかしい。
アリイさんとトルトさんは何をしているかというと、アリイさんは私が病院に行く時についてくる気満々だったが、昨日、アレン・ウォーカーを届けた時に行った病院で場所はわかっていたし、2人は結局昨晩一睡もしていなかったので、家で寝ることになった。
きっと熟睡していることだろう。
…私も実は凄く寝たい←
「あれ?昨日のお兄さん!」
診察が終わり、私も早く帰って寝たいなと思っていた時、昨日の男の子がこちらに手を振っているのが見えた。
…やっぱりお兄さん呼びなんだね←
なんか、私が本当は女だっていう下りするのも面倒になってきた←
うん、これはもうお兄さんでいいや←
「おぉ!昨日の坊やじゃないか!!
元気にしておったか?←」
「お兄さん、前からそんな変な口調だっけ?
なんかジジ臭い←」
ああ?
何っつったこいつ!!
お兄さんって性別間違えといて今度はジジイかよ!!
男口調しようと思ったんだよ!!←
ちょと間違っただけだろうが!!←
「いや…うん、普通だよ!?
ちょっとさっきは口調間違ったっていうか…」
「そうなの?
ふーん…まぁどうでもいいけど」
どうでもいいんかい←
もう、私もどうでもよくなってきたわ←
「それにしても、お兄さんおでこのそれ…たんこぶ?
フフッ……(笑)
痛そうだね、大丈夫?」
おい、フフッて、今完璧笑っただろ!!
そりゃあおでこの真ん中にたんこぶとかウケるけど!
自分でもめちゃくちゃウケてるけど!←
そこは笑っちゃいけないだろ普通!
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作者名:樹乃 | 作成日時:2016年10月3日 17時