1章 モノクローム2 ページ2
アレンside
｢おぉ、やんだみたいださ｣
｢本当ですね！｣
僕は今、ラビと一緒に任務を終えたところでホームに帰るところだ。
任務中に降っていた大雨はやみ、あたりは晴れて綺麗な夕焼けが見えた。
｢でも結局、今回はAKUMA退治だったさね｣
｢そうですね。最近はイノセンスがなかなか見つからないことが多いです…｣
そう。僕らはエクソシスト。
AKUMAを退治するのと同時に、イノセンスを千年伯爵から奪われる前に回収しなくてはならない。
だが、圧倒的な人数不足でその回収がなかなか進まないのも事実だ。
｢でも、有力な情報も手に入ったことだし、また近々ここへ来ることになりそうですしね。
とりあえず、帰ったら報告しましょう｣
｢そうさな〜｣
AKUMAの目撃情報が多いところには、イノセンスがあることが多い。
この街も、目撃情報が多い場所の一つだった。
しかし、結局イノセンスは見つからなかった。
そんな中、町の人に聞き取りをしている時によく聞いた噂
｢真夜中の道化師｣
その話は、どこにでもある噂話のようだった。
だけど、そんな噂の多い場所にイノセンスが眠っているのも事実で、とりあえずイノセンスを回収できなかった今日は報告をしようということになった。
｢しっかし、イノセンスがあるかもしれないのにホームに帰るのはなんか後味悪いさ｣
｢まぁ…でも情報が圧倒的に少ないのも事実ですし、とりあえずファインダーのみなさんにお願いしましょう｣
｢そうさね｣
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僕達エクソシストの補佐をしてくれる役目の人達。
主に、情報集めだったり道案内だったりすることが多いけれど、AKUMAの討伐など、危険な場所へ向かうこともある。
今日のように。
｢あ、そういえばトマさん、怪我とか大丈夫でしたか？｣
｢はい、アレンどのとラビどのが被害を最小限に抑えてくださったおかげで私も怪我をせずに済みました｣
｢そうですか、良かった！｣
ファインダーは僕達と違って普通の人間。
だからAKUMAとの戦いになると死亡率もぐっと上がるのも事実。
そういう危険な仕事だ。
｢アレンは優しいさ〜
だから、リn……っいや、なんでもない!!｣
｢？…リ？｣
ラビがいきなり青白い顔をして首を勢いよく横に振った。
…どうしたんだろう
アレンside終了
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アレン・リンク - アレンがエレンになってましたよ (2018年8月14日 10時) (
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作者名：樹乃 | 作成日時：2016年8月16日 18時
