【ポケモンsv】主人公の最推しっぽい

▶ブレずにいる ページ16

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▶アオイ してん に きりかわった！



『アオイちゃん、きみやるね〜。転入して来て日も浅いのに』



突然、先輩が言った。何を褒められているのかわからず、間抜けな声が出た。落石を避けながらの道も終わりを見せ始めた。




『きみ彼氏いるんだ、？』



「はい？？？？？」




肩越しに振り返れば、いたずらっぽく笑う先輩。ｱｯｶﾜｲｯ。




「え？？カレシ？？」



何かの食い物か？？ナニソレオイシイノってこと？？？先輩は隅に置けないなあ、なんて。いやわからんが先輩可愛い。



「居ませんよ！？！彼氏とか！？えっ、どうしたんですか急にぃ！？！！」



意味を理解すると同時にでかい声でそう伝えれば、先輩はキョトンとした顔をする。ｶﾜｲｯ。



『えっ、だってさっき、』



「あれはマジでただの友達です」




ガチめのトーンで言えば、先輩は何度か瞬きをし、え、と声を出す。




『なんだ〜…ちょっと期待しちゃったな』




何をですか！？！！ていうか有り得んだろ私に彼氏とか！？！だってほら、私は、




「彼氏なんか欲しくありませんよ！私が見てるのはいつだって先輩だけですもん」




そうそう、私の最推しは紛れもなくA先輩だけなので。結婚しましょううんそれがいい。




『ふふっ、アオイちゃんってば大胆に言うなあ』




さらっと受け流すところ、好きです。まったく照れないんですね、私はだいぶ恥ずかしいこと言ったなこれってなってるのに。そんなとこが好きだ。




『きみ会ったときからずっと何でそんなにわたしが好きなの？』




可愛らしく首なんか傾げちゃって。うわあナイスアングルすぎる、大優勝。




「えっいやちょっと話せませんね……」



『えっなんで！』



「余裕で1日くらいはぶっ通しで語れそうなんで」




私に1つでもA先輩の好きなところを聞こうものなら、余裕で100は語るから覚悟しろ。最推しへの愛は無限大だからな。




『アオイちゃんはブレないね』



「それが取り柄ですから」




アオイという主人公はいつでも真っ直ぐでなきゃいけないのだ。だって主人公だもの。ブレずに真っ直ぐ、先輩がずっと好きデス。




「と、いうわけで。こいつがヌシですね」



『えっ、でっっか。』



"でっかい"だって可愛いなおい。まあまあ先輩は下がってて下さいよ、と笑えば、先輩はそういう訳にも行かないよ、と前に出る。




『先輩もたまには格好つけなきゃだよね』



「惚れました」




先輩との共闘とか私得すぎてしぬ。

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