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『好きだよ。』
 

悠のやついきなりそういうこと言うなよ。
 

 

びっくりした。まさか両思い…なんてあるわけないだろ。
 


 
 


あいつと出会ったのは一昨年の4月。
 
高一の始業式の日にあいつはやってきた。
 

音駒高校はほとんど毎年外部から来るやつはそうはいない。
 
だから外部から入ってきた悠は入学早々孤立していた。

 

 
おそらく、その時からひかれていたんだと思う。
 
 
俺は、あいつに。

 


 

「なあ、…えっとー、渡岸だっけ。お昼一緒に食おうぜ。」
 
『え、うん。いいけど。』
 




 



 


昼飯は、いつもは部活のやつと食べてたからそこに渡岸も混ざる形になった。
 

 


 
 
『黒尾はバレー部なの?』
 
「あ?ああ。そうだけど俺言ったっけ。」
 
部活のやつと食べるとは言ったけど。
 
 

 
『その痣、レシーブのだろ。ほかのやつもそうだし。』
 
 


バレーのこと、知ってるのか。


 

なら、マネにでも誘ったら、どうなるのか。

 
「なあ、渡岸。バレーのマネやんない?」
 

まあ、断られると思うけど。今マネいないし、もしかしたら…なんてー。
 

『…マネなら、いいよ。』

 
「…マジで?」


『マジで。』


 

放課後見学に来るらしく、ありゃ。

 
まさかホントになってくれるとは。

 

あいつ、大人しそうだけどなかなか面白いやつかもなんて。


 

すこしどころか、かなりわくわくしていた。

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作者名:レイラ x他1人 | 作成日時:2017年8月14日 1時

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