恋と波乱が知っている-*探偵チームKZ事件ノート*- (ページ24)

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commotion23 ページ24

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「若武ね、すごく嬉しそうにしてたんだよ？

桜香と付き合えた、って。」

「ほんとに？何か照れるな。」

彩は、柔らかい口調でそう言った。

「ところで彩？」

「何？」

「この中に気になってる人とか…いるの？」

「え！？」

部屋のソファーに優雅に腰掛け、
談話している2人と。

1人をからかう1人と、
それを呆れたように見る1人と。

さっきから、ずっと視線を感じる1人と。

「これだけ男がいるんだから、
一瞬だけでも、あるでしょ？」

「うん…まぁ。」

視線を送っていた人が、ピクリと反応した。

「桜香には悪いんだけど…
今は全然思わないんだけどね⁉

若武は…気になってた…かな。」

今は全然、そんなことないよ！？

と、慌てた様子の彩。

「そんなに慌てなくても。

どんなとこが良かったの？」

「んー…分かんないけど。」

ちょっとかっこよく見えたからかな…。

彩は、また柔らかい笑顔になった。

「桜香は？」

「え、私？」

…そんなの、話すと長くなるよね…。

「まぁ…ね。」

「え！私にだけ言わせてずるい！」

「また今度にしよ？電話番号聞いてもい？」

「うん！…楽しみにしてるね？」

その純粋な喜び方が、少し羨ましく思った。

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