第四話 ページ6
勘も頼りにならず、同じ方向をぐるぐるしているので、今日は諦めて帰ろうかと思ったとき、誰かに声をかけられた。
シンタロー「お、おい…お前、迷ってんのか?」
A「は、はい?」
声をかけられたことにより少しパニックになるが、相手の方もまさしくパニックといえそうな感じで話してきた。
A「まあ、迷ってる…多分。」
シンタロー「どっちだよ⁉」
曖昧な返事をしてしまった。
シンタロー「で、どこに行きたいんだ?」
A「如月モモちゃんの事務所。」
シンタロー「ああ、それならここから反対方向だぞ。」
A「あー、そうか…って、え⁉」
ノリに身を任せていたが、爆弾発言により確信した。
私、完全に迷った。
A「え、ど、どうしよう…てか、どこ?ここ」
シンタロー「おい、それも分んなかったのかよ…じゃあそこまで俺も着いて行くぞ。」
A「え?いいの?」
シンタロー「ああ、てかお前ファンなのか?」
A「いや、ファンに近いかどうか分かんないけど、仕事やってる」
シンタロー「ファンじゃねえのかよ。」
A「あれ?君ファンだった?」
シンタロー「俺はファンでもなんでもねえよ。俺はあいつの兄だよ。」
A「うえええ⁉」
変な声が出てしまった。
シンタロー「何だよ…。」
A「意外すぎる…こんな人がモモちゃんのお兄さんだなんて…。」
シンタロー「バカにしてんのか⁈お前!」
A「あ…ごめん。そういうつもりはなくて。」
シンタロー「じゃあ何だよ。」
A「モモちゃんにお兄さんがいたこと知らなくて…」
シンタロー「え?モモから聞いてねえのか?」
A「まだ面識ない」
シンタロー「は?」
その理由はもちろん、私は事務所に行ったことがないからだ。
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作者名:Madicc | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/redwhite/
作成日時:2013年12月3日 11時