【歌IいI手】バンド、始めてみませんか？

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お会計をして外に出ると先に出てもらっていた4人からハモるように「ごめんね」と言われる

「いいんだよ、私の為に時間割いてもらっちゃったしさ」

天「…素の方が僕は好きなんだよなあ」

「え？」

天「あっ、いや、ほら…」

歌「ツンツンしてる時よりも今の方が雰囲気いいって」

天「あっ！」


突然、何を言い出したかと思えば



「…ふっ」

天「はぁ！？そこ笑う！？」

「本気で焦ってたからっ…くっ…」


バカにされてるじゃん、と一ノ瀬くん

口から言葉が漏れるってどこぞの漫画の主人公？と追い打ちをかける相川くんのダブルパンチが効いたのか、はぁもう…としゃがむ天宮くん


天「もー…、いや…そうなんだけどさ…」

「それは私も前から思ってたし、愛想悪いでしょ？みんなの前はとりあえず素でいけると思うから…」



まって、この発言かなり恥ずかしい


心開いてるって割と直接言ってる…ような…


ま「こっちはこっちで自爆してるし…」

そ「…これからどうする？」

天「切り替えはやっ！」

歌「あと用事とかある人いる？」


ないね、とみんなで意見一致するとじゃあ解散…ってか帰る？と駅に向かう流れに


ご飯美味しかった〜、ほんとお金申し訳ない…とさっきの話を思い出すように話を進める


…そういえば、あんな中でも気になることがひとつあったんだ

後で直接…LINEじゃ隠されるかなと色々考えていると前を歩いていた一ノ瀬くんが足を止める

「ちょ、いきなり止まんないで」

そ「ごめん、いや、俺ら桐原とかさんつけたりして呼んでたけど「呼び方確かにぎこちないもんね！」天月…」

ま「…今更感強いけど…、どうする？」

「とりあえず改札通ってホーム向かってからでもいいよね、人詰まるから行って行って」


そっか呼び方…、あだ名とか今まで呼ばれたことなかったし、下の名前もみおりだけだったから…

まあでも、なんでもいいかな

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