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「はぁっ、急にっ、はしらないでって…」
歌「運動できるはずなのに、息きれてるの?」
「いきなりなんだから、そりゃ…」
それに、出来たとしても伊東より遅いし…と呼吸を整えながら付け足すとそれもそうかも…と笑い出す
「ふうーっ…、上、騒がしくなってんじゃない?」
歌「だろうね、告白とかすぐそういうのにしたがるお年頃だから」
「主に女子、でしょ?」
歌「正解、…本題、というか、これのこと話したかったんだけど…」
まあ、ゆっくり聞いてほしいから、そんな固くならないでね?と笑顔を向けられる
「…うん」
壁に向かって歩き出すと、そのまま寄りかかり、一度息を吐く
仕草一つ一つが気になってしまう空間、既視感が強いけど
歌「今のその強気な性格って、本当に桐原Aの性格?」
「…答えは、わかってるんでしょ」
歌「じゃないと、聞かないよね」
「…だよね」
□■
声色が、変わった
でもそれは、違和感を感じるものじゃなくて、と言うよりか、何度か、桐原さんの口から聞いた優しい雰囲気のある声で
桐「…あと、気になってることは?」
歌「…中学の同級生、女の子のこと」
桐「神崎みおり、彼女について話すことはないよ。というより、別に伊東くんが知らなくていいこと」
伊東、くん…
そ「まふ、これ」
「そらるさん静かに、二人とも耳いいから」
二人が寄りかかる校舎の角から、聞き耳を立てて3人で息を殺す
…まだ、理解が追いついていないんだけど
歌「…桐原さんの、その作った性格は、神崎さんの……」
ゆっくりと歌詞太郎さんと距離を詰め、上の階から完全に死角になったところで、顔を近づけ、人差し指は歌詞太郎さんの口の前に持っていった
桐「…それ以上は、ダメ」
歌「…ごめん」
桐「まだ早いよ、早い」
後ろ姿しか見えないのに、滲み出る雰囲気を色で例えると、嘲笑うような赤
腕を下ろし、一歩後ろに下がったと思ったらくるっと真後ろ、僕らのいる方向へ半回転する
桐「…いる、よね」
そこ。と付け足され、三人で顔を合わせ、潔く前に出ていく
桐「…今みんなが見てるのは、私の弱い部分だから、忘れて?」
そう、笑いながら言った
天「桐原さっ!?」
直後
そ「桐原!?」
彼女はすっと、足の力が抜けたように膝を折りながら倒れた
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四葉ゆう(プロフ) - よかった!!当たってましたw!スマホゲームの方でもグリグリの曲はやってて楽しいので分かります!ランダムスターほしい。。。 (2018年2月26日 22時) (レス) id: 9b32a0a8f9 (このIDを非表示/違反報告)
冷夏(プロフ) - 四葉ゆうさん» コメントありがとうございます!そうですね!バンドリ影響もあってこの作品を書こう!ってなったので少々お名前お借りしました…!ありさとかすみがであってライブに行ったところはかなり印象強いので… (2018年2月26日 19時) (レス) id: 62d313ea51 (このIDを非表示/違反報告)
四葉ゆう(プロフ) - すみません今6まで読んだのですが、、、これってバンドリのグリグリですよね、、、めっちゃすきなので嬉しかったです!!! (2018年2月26日 19時) (レス) id: 9b32a0a8f9 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ん - 冷夏さん» いや、上手いですし。自分の周り、上手い人ばっかりだな...。あ、歌唱力ですか?いいですよ!ただし、音痴になりますよ( (2018年2月12日 12時) (レス) id: 393f783d16 (このIDを非表示/違反報告)
冷夏(プロフ) - 抹茶んさん» 下手です!なんで載せたのか今になって意味わかりません!完全に深夜テンション…!わけられるものなら分けたいです。その代わり歌唱力をいただきますけど() (2018年2月12日 2時) (レス) id: 62d313ea51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冷夏 | 作成日時:2017年11月7日 20時