【白河勝之と夢(2)】★ ページ40
「…こりゃ暫く白河君の顔見れないな…」
夕暮れのマネ室で、私は机に頬杖をつきながら呟いていた。
我ながら…なんつー夢を…。
と、その時。
コンコンコン、とノック音が響いた。
「はーい？」
返事をしながら振り返ると、ガチャッとドアが開かれて…
「…うそ…」
「…何が？」
眉間に皺を寄せながら入ってきたのは…
白河君、で…。
「…っ、いや、あのっ、べ、別になな何でもなくて…！」
ボフン、と一気に顔が熱くなるのを自覚しながらわたわた手を振ってみたけど、
「あからさまに怪しいじゃん。何なの、一体…」
と、半目で言われてしまった…。
「や…その…ちょ、ちょっと変な夢見て…！」
「夢？」
「プロポーズとか意外過ぎて…あ…」
「…プロポーズ…？」
動揺して思わず口にしてしまった単語に、白河君はピクン、と片眉を上げる。
「だ、だから、夢だよ！？夢の話で…！」
「…何て言われたワケ？」
「何て…って…！」
いや…だって…それ言ったら…！
ドッドッドッと耳の中に鼓動が響く。
顔中が火照ってきて、白河君を直視できずに視線がゆらゆら彷徨う。
そんな私を見て、白河君はふと何かに気付いたみたいだった。
「……ねぇ……まさか……」
「……な、何……かな……？」
「…プロポーズしたのって…」
ぐぐっ、と眉間の皺を深くして。
「…………俺？」
そう聞く白河君から、私はすい〜っ、と目を逸らした。
言えない…
言えるワケがない…！
でも、この反応は答えを言ってるも同然だということもわかってて…。
「…嘘でしょ…」
予想通り、正しく答えを察したらしい白河君が、呆然としたように呟いている。
「ゆ、夢だから…！」
「夢でも…何で俺があんたに…！」
くしゃ…と前髪を掻き上げながら白河君は項垂れていたけど、暫くすると指の隙間からチラリ、と視線を投げてきた。
「…その夢では…何て言ったの…俺…」
「え…い、言わない方が、いいかと…」
「気になるから！」
ギロン、と睨み付けるようにして言われて、私はまた白河君から目を逸らす。
…もう…知らないからね…！
「…し…白河Aに、なる覚悟はある？と…」
死ぬほど恥ずかしいのを我慢してそのセリフを口にすると、白河君は前髪を掻き上げていた手を下ろし、目を見開いている。
「…何して…くれてんの…」
横を向いて呟いたその顔は、見たことがないほど赤くなっていた…。
(りー様リク)
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雪星(プロフ) - さーたんさん» 楽しんでもらえたようで良かったです！とりあえず、照れはするだろうな、と。それからの反応はそれぞれ違うだろうな、と思いながら書きました(>_<)ゾノはこのシリーズのオチ担当です(笑) (2017年3月2日 20時) (
レス) id: 51d66f5e63 (このIDを非表示/違反報告)
雪星(プロフ) - のりさん» ゾノは、あの歌を歌ってる場面がポンッと降ってきまして(笑)御幸の回なのになんだかゾノがメインになってしまったような…(^^;まぁ面白くなったからいいかな、と(^^; (2017年3月2日 20時) (レス) id: 51d66f5e63 (このIDを非表示/違反報告)
雪星(プロフ) - 桜さん» いえいえ、こちらこそせっかくリクしていただいたのに、お応えできなくて申し訳ありません(T_T)再開したら、またヨロシクお願いします！ (2017年3月2日 20時) (レス) id: 51d66f5e63 (このIDを非表示/違反報告)
さーたん - やばいですね！！！事故チューどれも最高でしたッ！金丸はかわいいし亮さんはかっこいい！！そしてゾノの登場にはわらいました笑 みんなが照れててテンション上がりました笑 ありがとうございます！！笑 (2017年2月19日 0時) (レス) id: a56f300cf9 (このIDを非表示/違反報告)
のり - 雪星さん» ども、おひさです。…とりあえず、ゾノwお主は我をわらかしてくるのぅw御幸の話を読むとデリカシークラッシャー御幸を思い出してただでさえ吹いちゃうのにw (2017年2月16日 23時) (レス) id: 7a0132dcf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪星
| 作者ホームページ：
作成日時：2016年7月29日 18時
