【東条秀明とうたた寝】★ ページ18
「これ、ここでいいですか？」
「あ、うん！ありがと！」
練習が終わり、マネージャー室にドリンク類の道具を片付けていると、通りかかった東条君が手伝ってくれた。
相変わらず優しい…。
「…あれ？コップのカゴが一つ足りない…ベンチに忘れてきたかな…」
「あ、俺見てきますよ。」
「いや、いいよ私が行…」
そう言って、部屋を出て行こうとする東条君を追いかけて足を踏み出した…瞬間。
慌てていた私は、中途半端に出ていたイスの足に躓いてしまった。
「…あっ…」
「…っ！」
ガシッ！
床に転ぶのを覚悟して目を閉じたものの、体に触れたのは冷たい床じゃなくて、温かくて弾力のあるもの…。
そろそろと目を開けると、私は…
東条君の胸に抱き止められていた…。
「…大丈夫…ですか…？」
「…う、うん…あ、ありが…」
ありがとう、と言うつもりで顔を上げると、至近距離で東条君と目が合って、思わず言葉を止めてしまう。
…えと…その…ち、近い…！
「…と、東条…君…」
カッと頬が火照るのを感じつつ呼び掛けると、同じように頬を赤くしている東条君は暫く目を見張って私を見ていたけど…やがて僅かにその目を細め、クッ、と片手で私の顎を持ち上げた。
…え？え？
そのまま…
ゆっくりと伏し目になりながら、東条君が顔を近付けて…
唇が……触れ……
……………………………………
……………………………
……………………
「…先輩！A先輩！」
耳の近くで呼ばれた声に、私はパチッと目を開けた。
「あ、起きました？」
そう言ってにっこり笑うのは…東条君で…。
え？あれ？
「起こしてすみません。でも、風邪引いちゃうといけないんで…」
「…風邪…？…え…あ…ゆ、夢…？」
キョロキョロ辺りを見回すと、どうやら私はマネ室の机に突っ伏してうたた寝をしていたようで…
「…そ、そうだよね…」
はあぁ…、と安堵のため息をつく。
…いや、ちょっと惜しかった気も…
なんて思ってたら、東条君がきょとん、とした顔で聞いてきた。
「何か変な夢でも見たんですか？一体どんな…」
「いやあの何でもないですごめんなさいすみません！」
あなたにキスされそうな夢を見ましたとはさすがに言えなくて、カッと赤面しながらワタワタと両手を振ると、東条君は苦笑いを浮かべる。
「別に、俺に謝らなくても…」
「…天使に迫らせてしまう汚れた私の頭をお許しください…」
「ホントにどんな夢見たんですか…？」
(プチココア様リク)
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雪星(プロフ) - さーたんさん» 楽しんでもらえたようで良かったです！とりあえず、照れはするだろうな、と。それからの反応はそれぞれ違うだろうな、と思いながら書きました(>_<)ゾノはこのシリーズのオチ担当です(笑) (2017年3月2日 20時) (
レス) id: 51d66f5e63 (このIDを非表示/違反報告)
雪星(プロフ) - のりさん» ゾノは、あの歌を歌ってる場面がポンッと降ってきまして(笑)御幸の回なのになんだかゾノがメインになってしまったような…(^^;まぁ面白くなったからいいかな、と(^^; (2017年3月2日 20時) (レス) id: 51d66f5e63 (このIDを非表示/違反報告)
雪星(プロフ) - 桜さん» いえいえ、こちらこそせっかくリクしていただいたのに、お応えできなくて申し訳ありません(T_T)再開したら、またヨロシクお願いします！ (2017年3月2日 20時) (レス) id: 51d66f5e63 (このIDを非表示/違反報告)
さーたん - やばいですね！！！事故チューどれも最高でしたッ！金丸はかわいいし亮さんはかっこいい！！そしてゾノの登場にはわらいました笑 みんなが照れててテンション上がりました笑 ありがとうございます！！笑 (2017年2月19日 0時) (レス) id: a56f300cf9 (このIDを非表示/違反報告)
のり - 雪星さん» ども、おひさです。…とりあえず、ゾノwお主は我をわらかしてくるのぅw御幸の話を読むとデリカシークラッシャー御幸を思い出してただでさえ吹いちゃうのにw (2017年2月16日 23時) (レス) id: 7a0132dcf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪星
| 作者ホームページ：
作成日時：2016年7月29日 18時
