【結城&伊佐敷&亮介としゃっくり(3)】★ ページ26
「それもう試したけど、ダメだったんだよねー。」
「時間が短かったんじゃないか?」
「えー?どれくらい止めてればいいんだろ…」
「…5分ほど…か?」
「…哲…それ、しゃっくりも止まるかもしれないけど、その前に心臓が止まっちゃいそう………ヒック。」
「そうか…ここにはAED(自動体外式除細動器)もないしな…」
「…え〜と…あったらやらせるつもりだったのかな…?」
相変わらずどこまで本気なのかわからない…。
「それにしても、ビックリさせても息止めてもダメだとなると…他に方法あったっけ?」
「水か何かガブ飲みすりゃいいんじゃなかったか?」
亮介と純も違う方法を考えてくれてるみたいだけど…なんかもう申し訳ないなぁ…。
「あ、あのさぁ、せっかくだけど、そんな真剣になることでもないし、もう十分だよ。ありがと………ヒック。」
そう言うと、前にいた哲がすまなそうな顔でポンポンと私の頭を撫でる。
「すまない…俺の力が及ばなかった…」
「だから、真剣にならなくていいんだってば。」
思わず苦笑いを浮かべたら、哲が私の頭に手を載せたまま、フッと笑った。
「…だが、しゃっくりが出ているAもなんだか可愛らしいぞ。」
「………え?」
「ヒックヒックと肩が揺れてて、小動物みたいで…守ってやりたくなる。」
爽やかな微笑みを浮かべたまま…
そこそこ近い距離で、哲がそんなことを言うもんだから…
ドクン、と心臓が大きく跳ねて、私は無意識のうちに息を飲んだ。
火照り始める顔を誤魔化そうと、あはは、と笑いながら「そ、それはどうも…」なんて言ってみる。
…ヤバい…なんか、ドキドキが治まらないんですけど…。
…ていうか…あれ?
「………ん?」
「どうした?」
「いや…あれ?」
胸に手を当てて暫く待ってみるけど…
『ヒック』が来ない。
「…と…止まった…かも…」
まさか…まさか、さっき哲の言葉にドキッとしちゃったから…とか…?
「…んだよ結局こういうオチかよ…!」
「仕方ないね。俺達は4番のために『場』を整えるのが役目なんだから。」
チッ、と舌打ちする純と、肩を竦める亮介。
「…何の話だ?」
状況がわかってなくて首を傾げる哲。
「…えーと…とりあえず、お騒がせしましたぁ…」
ポリポリと頬を掻きながらお礼を言うと、純と亮介は2人してため息をついていた。
(るぅ様リク)
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雪星(プロフ) - さーたんさん» 楽しんでもらえたようで良かったです!とりあえず、照れはするだろうな、と。それからの反応はそれぞれ違うだろうな、と思いながら書きました(>_<)ゾノはこのシリーズのオチ担当です(笑) (2017年3月2日 20時) (レス) id: 51d66f5e63 (このIDを非表示/違反報告)
雪星(プロフ) - のりさん» ゾノは、あの歌を歌ってる場面がポンッと降ってきまして(笑)御幸の回なのになんだかゾノがメインになってしまったような…(^^;まぁ面白くなったからいいかな、と(^^; (2017年3月2日 20時) (レス) id: 51d66f5e63 (このIDを非表示/違反報告)
雪星(プロフ) - 桜さん» いえいえ、こちらこそせっかくリクしていただいたのに、お応えできなくて申し訳ありません(T_T)再開したら、またヨロシクお願いします! (2017年3月2日 20時) (レス) id: 51d66f5e63 (このIDを非表示/違反報告)
さーたん - やばいですね!!!事故チューどれも最高でしたッ!金丸はかわいいし亮さんはかっこいい!!そしてゾノの登場にはわらいました笑 みんなが照れててテンション上がりました笑 ありがとうございます!!笑 (2017年2月19日 0時) (レス) id: a56f300cf9 (このIDを非表示/違反報告)
のり - 雪星さん» ども、おひさです。…とりあえず、ゾノwお主は我をわらかしてくるのぅw御幸の話を読むとデリカシークラッシャー御幸を思い出してただでさえ吹いちゃうのにw (2017年2月16日 23時) (レス) id: 7a0132dcf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪星 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年7月29日 18時