【ダイヤのA】部活終了後のマネージャー室４《短編集》

【成宮鳴と眼福】★ ページ21

※成宮視点
＿＿＿＿＿＿＿

バッタアアァァン！！

「Aさーん！今日もいい天気…」

「きゃああぁぁ！！」

…あれ？きゃあ？

今までになかったAさんの反応に、俺は思わず動きを止めて目をぱちくりさせた。
…そして…目の前の光景に、思わず口をパカッと開く。

「…うっそ…！」

「見ないで！！」

「っあ、ご、ごめん…！」

慌ててガバッとAさんに背を向け、熱くなってきた顔の下半分を片手で覆う。

ヤベ…
まさか着替えてる最中に突入しちゃうなんて…

Aさんはちょうど上のジャージを脱いで制服を着ようと手に取ったところだったみたいで、俺はそのAさんのブラ姿を、思いっきり前から見てしまった。

日に焼けてない白い胸元と、そこにあった谷間と、ピンクのブラが…しっかりと目に焼き付いちゃって…。
どーしよ…。
突然だったからかなり焦ったけど、これってばかなり…いや、超ラッキーで超眼福じゃん。

「…いつかは、こういうことになる気がした…」

ボソッとAさんが呟くのが聞こえて、俺はそぉっと振り返った。
制服のブラウスを着てリボンを整えてるAさんの顔は、耳まで赤くなってる。
うわぁ、それめっちゃカワイイんだけど…！

「えっとぉ…」

勝手にニヤケそうになる顔を無理矢理整えて、俺はコホン、と咳払いをした。
とりあえず…謝んなきゃな…。

「…ごめんなさい。」

嬉しいのと申し訳ないのと気まずいのが入り交じって、Aさんから顔を逸らしながら言うと、Aさんが腕組みをして仁王立ちしながら言った。

「今度からは！ちゃんとノックしてよね！」

「…うん…気をつけるよ…」

…なるべくね。

心の中でこっそりそう付け足しながら、俺はチラッと視線をAさんに戻した。
無意識にその胸元を見てしまって、さっきの白い谷間が脳内再生される。

「…Aさんって、案外着痩せするタイプ…」

「え？」

「あー、いや、何でもない。」

思わず口から出てしまった呟きを、俺は笑いながら誤魔化した。
ふー、危ない危ない。
思ったより胸あるね、とか言ったら余計怒らせちゃうし。
…それにしても。

「…ねぇ、Aさん。」

「…何？」

じっ、とAさんを見つめながら、俺は真顔で言った。

「今度はピンクじゃなくて紫にしてくれない？」

「そんなリクエスト受け付けてないっつーの！！」

俺のかなり本気のお願いは、速攻で却下された。
ちぇーっ。
似合うと思うんだけどなぁ。


(桜様リク)

【御幸＆クリスと事故(1)】★下ネタ有(^^;→←【白河勝之と不意討ち】★

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