クレイジーサイコホモ系幽霊【うちはマダラ】

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そろそろ委員長も戻ってくるだろう、と思いながら待ち続けて約10分






ええ？遅くない？？どんだけ長話してるの？？
ほんとに大丈夫なのか、！？委員長！？




『……ちょ、後藤』


後「…うん流石に遅いな」



待ち飽きてしまったので後藤と私と宿直教師の3人で旧校舎の中を見てくることになった



また私達なのかよ、とも思ったが委員長が戻ってこないのは事実

ほっとくことも出来るはずないので私達はまた旧校舎に向かって足を動かしていた





宿「お前ら、転ばないよう気をつけろよ。暗くて前もよく見えないから、なッッうわァァァ！！」



旧校舎のスライド式の扉を開け少し歩いたところで、宿直教師がフラグ回収した





後「ちょ！先生！フッ、言ったそばから、グッ、大丈夫ですか！？」



『めちゃくちゃ笑い堪えてんじゃん』



宿「あぁ！大丈夫、少しつまずいただけだ」



『いやすっごい顔面からいってましたけど……』



後「あれなんか鼻曲がってません？あぁ元からか」



宿「お前ら年上の顔は立てるべきだぞ、よく覚えておきなさい」




場に似合わない他愛もない会話をしながら奥へ進んで行く

3人分ある懐中電灯の灯りがとても頼もしい






ん？……！！

『ちょ！あれ！！』








「「『委員長！！』」」




旧校舎の下駄箱を少し進んだ辺りの廊下に何やら人影が見えると思ったら、委員長が倒れていた



3人ですぐに委員長に駆け寄る




『い、委員長！！大丈夫！？息してる！？』



宿「おい委員長！しっかりしろ！」



そう言って委員長を揺さぶると少し呻き声を出したのち、ゆっくりと目を開けた



『良かった、大丈夫？』


後「ちゃんと話せた？」


委「Aさん？後藤くん？ええ大丈夫よ！ありがとう」


『そっか』



この様子なら大丈夫だったのだろう



宿「はやいとこ戻るぞ、皆待ってる、
　 説教はその後だ！」


宿直教師から声がかかる
おっと完全に忘れていた



『行こう委員長』


委「！ええ」


私が差し出した手を委員長が掴んで起き上がった








4人で旧校舎を出る

1つの鈴から始まった物語は一夜にして幕を閉じた

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