34【委員長side】 ページ36
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……どのくらい眠っていただろう
そんなに長い時間寝ていたわけでは無さそうだけど、
ひんやりと冷たい床のタイルから上半身を持ち上げてあたりを見回した
すぐに目に入ったのは"図書室"の文字
図書室の扉を開けたまでは覚えているけど、あのモヤに包まれた瞬間寝てしまったのか…
ザッとあたりを見回してもAさんや後藤くんの姿は見当たらない
十中八九、あのモヤが原因なのは察したが
急に1人になってしまったことで、抑えていた恐怖に足が竦んだ
これは既読感のある恐怖だ
数年前の、それこそ旧校舎の中で兄とはぐれたときと同じ…
あのときも彼と出会ったのは図書室だった
鈴を無くして、恐怖に身が竦んで
あのときと全く同じ状況じゃないか
もしかしたら、と
淡い期待と恐怖心を胸に広い図書室の奥へと進んで行く
「…君、こんな所で何をしてるの？」
あのときと同じ落ち着いた低い声が空間に響いた
声がした方に顔を向けるとあのときと同じ制服、同じ身長、そして同じ空気の彼がそこにいた
委「す、鈴を探していて…」
「……鈴？どんな？」
委「このぐらいのサイズで、金色の鈴」
頭の中から記憶を手繰り寄せ、同じ質問をする彼に
私もあのときと同じ返しをする
「…もしかしてこれのこと？…ほら」
そう言ってズボンの左右のポケットに手を突っ込み、私の前に差し出した
彼の両手にあったのは11個の鈴
小さいサイズだったから、かろうじて手から落ちていないようだった
それは確かに私達が無くして探していたもので
委「……っこれ……どこで…？」
彼は少しいたずらに微笑んでから、
「階段の所に落ちてた」
と、そう言って私の両手に鈴を置いた
そのまま彼は立ち上がり段々と私から距離をとっていく
このままなにもしなければ、なんだかもう二度と会えないような気がして、彼の背中に手を伸ばした
委「、あ…！ま、待っ…」
「ずっと君の事が未練だった」
私が彼を引き止める声は彼自身によって遮られた
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マニ。(プロフ) - 夏目さん» ✉️。こっちもとても面白いです！何回も返事送って申し訳ないですがこれからもファンとして応援してます、ボードの返事もお待ちしています。夏目さん。😊 (11月25日 10時) (
レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
夏目(プロフ) - きくさぶなそれさん» キャラ達の掛け合いとかスピード感とか結構意識してるのでそう言って貰えてマジ嬉しいです‼‼‼ファンだなんて恐れ多い、！！！ありがとうございます！！！！ (7月19日 16時) (レス) id: 72b96c777b (このIDを非表示/違反報告)
きくさぶなそれ(プロフ) - リズミカルでスピーディーな話の進み方がなんだか面白くて気付いたらこの作品のファンになってました！とてま面白いです！マダラさんと夢主ちゃんの掛け合いも漫才みたいで楽しいです！なによりツッコミの才能ピカイチの夢主ちゃんがおもしろ可愛いです！応援してます！ (7月19日 15時) (レス) @page17 id: 0cccc81a8c (このIDを非表示/違反報告)
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