クレイジーサイコホモ系幽霊【うちはマダラ】

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後「なんというか呆気ないな」



『まあそれが1番いんだけどさ』



後「こう、なんか扉開けた瞬間に亡霊化した生徒達が襲い
　 かかってくるとか想像してた」



委「ちょっとそれ私が1番に死ぬじゃない」



『やめてさしあげろ』




委員長がドアノブを回し、屋上に繋がる扉を開けたが特にこれといってなにもなかった


扉開ける係を押し付けあってたのがものすごくバカらしく思えてきた


目の前には委員長がルール説明のときに言っていた、

ペアの数、その分の鈴が机の上に置かれていた




委員長いわく鈴の数は最初に置いた数とまったく同じだと言う




『つまり消えた生徒達は誰一人として屋上には辿りついてないってこと？』


後「鈴を取ってくるどころじゃなかった、って考え方も出来るな」





後藤がそんなこというから段々とまた怖くなってきた











マ「……死んだんじゃないか？」



『いやなんてこと言うんだよマダラさん！？！』



後「いやだから誰だよ！？！」






マダラさんが死んだとか言ったせいで思わずツッコんでしまったじゃないか！？



委員長と後藤から驚きの目で見られる






『と、とりあえず鈴持って校舎から出ようよ、もう20分経ったでしょ？後藤』


委「そうね、実際に生徒達がどこにもいないんじゃコレは
　 もう警察案件よ」


後「あぁ20分は経ってる、旧校舎近くに待機してる他の生
　 徒達が警察まで走ってる頃だろう」



肝試しに参加していたペアは全部で11組

机の上に残っている鈴も11個



そのうちの1つを掴んで私は委員長の右手に握らせた





『もう無くしちゃだめだよ？委員長』




そう言って少し眉を下げて委員長に笑ってみせた






委「！分かってるわよ！」

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