クレイジーサイコホモ系幽霊【うちはマダラ】

22【委員長side】 ページ24

「あ！鈴！見つけた!」


瞬間、兄の腕を強引に引いて鈴まで走った






「ちょ待て待て！、お！これか？」


「みたいだね」





机の上に置かれた複数の鈴



思っていたものよりもサイズは小さく、

思っていたものよりも綺麗な金色だった



私はそのうちの1つを手にとり服のポケットに入れた






そう言って来た道を引き返す














______
_________














「！兄さん！ごめん
　私……鈴無くしたかも」






行きより比較的ゆっくり各教室をまわって来た道を戻っていた私達



ふとポケットの中に手を入れてみるとそこが空になっていることに気がついた





「！、とりあえず今まで通った道、全部見て戻るか
　大丈夫見つかるさ」




兄はそう言って私に笑いかけてくれた





私は懐中電灯をしっかり手に持ち、



兄がスマホのライト機能で照らす廊下を目を凝らしながらスモールサイズの鈴を探す



















きっと1人で夢中になって探しすぎたのだろう、



兄とはぐれていることに気がついたのはだいぶ時間が経ってからだった




「え……兄さん？嘘…」



広く暗い図書室、私は1人で立ち尽くすことしか出来なかった


兄が側にいたことで緩和されていた恐怖がここに来て急に込み上げてくる


唯一の頼りである両手に持った懐中電灯を今一度、ギュッと持ち直す










周りの暗さと静けさに足がすくみ、涙が目から零れそうになったとき












私はその"人"に出会った


















「君、こんな所で何をしてるの？」

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