クレイジーサイコホモ系幽霊【うちはマダラ】

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『や、やっと帰れるゥゥゥゥ！！！』



バーコードに解き終わったプリントを手渡し、
玄関口に繋がる長めの廊下をマダラさんと共に歩く



あれから約数時間が経ったが、分からない所や間違っているところをマダラさんに指摘されその度に解き直す


それの繰り返し




最後まで教室に残っていたのは私だけだった




『いやーマダラさん助かりましたよ！ありがとうございました！！』




マ「…フン」


前を向いたまま少し鼻を鳴らすマダラさん

やっぱり整った顔してるよなぁ、



なんて考えていると





____ガタン





とすぐ後ろで物音がした

振り返って見てみると棚に置いてあるはずのバスケ部の優勝トロフィーが床に落ちていた



いやなんで？？風も吹いてないのに？？あんな重そうなトロフィー勝手に倒れるか？？普通



『マ、ママママダラさん』






"知ってる？この学校には色々噂があってさ"



"放課後とか特に出そうじゃん"




マ「なんだ？」



『いや、なんだ？じゃないですよ！？！ちょっとヤバくないですかこれ！？ポルターガイスト的なやつじゃないですか！？！これ！！！』



委員長の話が勝手に脳内再生されて、よからぬ方向へ考えがいく



いつもならなんとなく気を紛らわせてそのまま帰るのだが



今私の隣にいるのは正真正銘、本物の幽霊だ

そういう存在がいることを信じざるを得ない



加えて薄暗い廊下、


だんだんと強度が増してきた雨


灯りや電気は点いてるには点いてるがなんせ年季の入った古い校舎、


それは時々点滅していて不気味さがより際立っている


心なしか周りの空気も冷たくなっているような…





___ピチョン




そのとき
背中に何か冷たいものが入った




『どわあァァァァァァァ！！！！』


張り詰めていた精神が限界値に達し、とにかくこの場から逃げようと私は走り出した



マ「！おい」


『、っ！！』

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