At Home's Lover ~Extra Edition~【黛千尋】

Spin off #04 君に触れた瞬間(２) ページ28

それから、家族全員が居間に腰かける。




招かれたのは、天城さんと、彼女のお婆さんとお爺さん。






・・ところで、

天城さんが久々の登場だと気づいたのは俺だけではないはず。









「改めて、こちらは日頃お世話になっとる天城さんと、お孫さんの・・さ、さきちゃんやのーて「あ、佐穂です(笑)」




お世話になってるのに名前忘れるのかよ、じーちゃん・・




「こいつが孫の冬馬と、久光。久光は京都から遊びに来とるだけなんやけどのぉ」


「はい・・(笑)」






あぁ、疑いの視線が痛い。






「ほんでぇー・・」





じーちゃんが躊躇しながら、引っ掛かっていた事柄を話そうとすると、






「久光兄ちゃん、二股かけとったと？」



！？



「「こら、冬馬！」」←冬馬父、母




冬馬、いつの間にそんな言葉を・・





一同に気まずい空気が走る中、天城さんは




「あははー(笑)全然ちゃうよ(笑)」




あぁ、前見た笑顔と変わらない。





「あれ？コッチの人やなかと？」


「うん。２年ちょっと前までは京都に住んどったんよ」


「京都！通りで、久光と＿＿＿＿＿＿」





誤解が解けた後は、地元に関する話が弾む。




じーちゃんと父さん、それから冬馬も


親戚にこんな小洒落た若者がいないからって、天城さんに興味津々。








やっと一段落し終えたと思ったら・・






「天城さん達、今日ここに泊まるけぇの」


「はぁ！？」





キイテナイヨジーチャーン！






「さっ、若者はたっぷり休んだやろうけ、午後から働け！」



「「え〜」」





そして毎年恒例、じーちゃん家の野菜収穫。





「佐穂ちゃんも良かったら」


「あ、はい！喜んで！」




天城さん・・




「佐穂さんがやるなら俺も！久光兄ちゃんお先！」


「あ、冬馬ー！」




すごいな・・ものの数分で懐かれている。





「弟くん、冬馬くん？元気な子やないの」


「弟ってか、従弟です・・なんかすいません色々と・・」


「ええよ全然！吉岡さん(←名字違う)とこには、いっつもお世話なっとったし。」





それマジで知らなかったー・・






「それより、ホンマびっくりしたわー(笑)」


「え？」


「吉岡さんのお孫さんが、まさか山田君やったとは」





・・・





「宮本です・・」


「え？そないな名前やったっけ？」





ずっと間違えてたのはあなたですよ・・



もういいや・・






「久光ー！佐穂ちゃんもはよせんば！」


「おー！」「はーい！」

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