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70_放課後の教室 ページ23

その日の放課後のこと。


いつものように、ひなと一緒に帰ろうと下駄箱で靴を履き替えていた時だった。





「あ、サブバッグ忘れてきた。」

「え〜?Aのおっちょこちょい。」

「ごめん、すぐ取ってくるから待ってて!」

「はーい♪」





良かった帰る前に気がついて・・


そんな事を考えつつも、

ひなを待たせてはいけないと、先を急いだ。









「あははっそんでさー」




教室に着いた途端、最悪だと思った。

誰もいないと思っていた教室に村井君達が居たからだ。

咄嗟にドアの前に隠れる。




「お前アホだろ(笑)」

「「「ぎゃははははは(笑)」」」




朝でも放課後でも、この人達は下品な笑い声をあげている。



早く帰って・・!





「てかさ、お前が座ってんのって松尾の机じゃん?(笑)」





・・は?ひなの?





「またひなちゃんに怒られますぜ村井サァーン(笑)」

「知るかよあんな性悪女(笑)」





うわ、最低…





「ぶっちゃけさ、松尾って顔だけ女じゃね?」

「わーかーるー、胸ないし(笑)」

「あんなんいざとなれば力づくでやれるわ」

「あ〜、考えたらちょい興奮するな(笑)」





最ッッッ低!!!!





「松尾はなぁ〜顔はズバ抜けて良いんだけど他がマイナス過ぎるんだよな〜」

「そういうバランス考えたら俺小林のが良いわ(笑)」





え・・私・・・?

何、バランスって・・・





「村井さん本当好きねー(笑)」

「小林はなんかえろいんだよな〜(笑)」

「うっわ、変態の目してんぞ(笑)」





は・・?





「あいつ割とタッパあると思えば、胸も案外でけーよ」

「マジで!?意外(笑)」

「次の水泳いつだー??」




ちょっと・・え・・?

アイツ何・・そういうの見てたの?





「あぁー、今週水着は見れねーと思うよ」

「えぇ〜」

「あいつ"女"だからよ、今(笑)」




・・・!!




「えぇぇ〜(笑)なんで村井知ってんの?」

「小林あいつポーチ持って便所行ってたんだよ(笑)」

「お前それもはやストーカーの域(笑)」




" 気持ち悪い "


ただこの感情だけが脳内を巡る。





「しっかし小林と松尾の組み合わせって意外だよな〜」

「あれただのぼっちコンビだろ(笑)」

「いや、ビッチコンビじゃね?(笑)」


「「「ぎゃははははは(笑)」」」





最低・・


もう、耐えられない・・!









______その時だった





ドンッ「きゃ!?」








誰かから強い力で背中を押され、


そのまま前に倒れた。

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作者名:ぴこ | 作成日時:2018年3月10日 18時

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