検索窓
今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:56,484 hit

19_可愛いな(宮地side) ページ20

.






「宮地さん・・!」







何事だ?


"K大バスケ部の姫" が、

対面2度目の俺の元へ駆け寄って来るとは。







「昔日はありがとうございました!」


「「昔日?」」






大袈裟にも目の前で頭を下げる彼女に対し、


ニヤニヤとした笑みを浮かべるバカ2人。





「あぁ、もう良いから、本当に。」





取り敢えず、





「何何?何の事〜?」


「何かしちゃったのかな宮地君〜?」





中学生男子みたいなノリで冷やかすバカな輩を今すぐ引き離したい。






「それよか姫ちゃん、久しぶり♪」


「!?お久しぶりです!」


「俺等の事覚えてる?」


「も、勿論!」






その反応、



声と顔で薄々覚えがあるけど、

酔ってて名前までは記憶にない




って顔だな・・





「三島さんと、大江さんですよね!!」

(※エリちゃんから聞きました)





覚えてたし!?






「ダメ元で誘ってみたからまさかOKしてくれるとは思わなかったよ。」

「今日は1日楽しんでってね、姫ちゃん♪」


「はい!」





良い男気取りでそう言うと、俺の肩を強く叩いて元いた場所へと戻った。


然り気無しに、2人きりにされた訳だ。







「もしかして、アイツ等の誘いに断りきれず無理に来た感じ?」


「・・え?」


「いや、その・・来た時息切らしてたし、
大事な用事をわざわざ抜け出して来たとかそんなのかと。」





いや何言ってんだ、俺。


さすがに推測しすぎてキモいだろ・・






「全然、大した用事ではなかったですよ(笑)」


「!?・・そ、そう」







笑った顔とか・・やっぱ普通に可愛くね?








「むしろ、また会う機会ができて良かったです。宮地さんに。」


「そうか」






___________ん?







「・・俺に?」


「あ!?いやあの、変な意味ではなくて・・」





は?


ちょっと待て、何お互いテンパってんだ。






「こないだのお礼、もう一度言いたかったので・・」


「あぁ・・」








まあな、そういう事だろうとは思ったが。




期待なんか、一ミリもしてねーからな。








「ところで・・宮地さん達は、もう試合を終えたんですか?」

「あぁ。さっきな。」

「そうですか・・」






ショボン。




として見えたのは気のせいか?


気のせいだな。








「勝ったし、また試合するから。」


「本当ですか!?」








はにかんだ顔の嬉しそうな事。







「おぅ。」









可愛いな、やっぱ。

20_ライバル(宮地side)→←18_苛立たしい(宮地side)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (11 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
68人がお気に入り
設定タグ:黒バス , 宮地清志 , 伊月俊
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぴこ | 作成日時:2018年1月17日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。