17_伊月の彼女(宮地side) ページ18
それから数分後
「あ、伊月さーん!こっちっす!」
K大バスケ部が到着した。
あの中に、" 小林A " が・・・
「あれ?姫ちゃんは?」
「なんか、遅れるらしいっす。」
・・・居ねえのかよ!(怒)
「宮地サンどんまい、その内来ますって。」
「うるせーよ」
すると、
「ちょ、宮地!」
「ンだよ?」
「あんな子、合コンの時は居なかったよな?」
「あ?誰がだよ」
「ほら!今伊月の後ろに隠れたけど」
・・あ、本当だ。見ない顔がいる。
「どちゃくそタイプ!!」
「心変わり激しいなコイツ」
まあ、惚れ症なコイツからしてみれば、無理もない。
(中身から入る派の俺は何とも思わないが、)
"女子力"という言葉を擬態化したような小動物っぽい雰囲気。
服装は逆にモノトーンだが、
その分整った容姿が映えているように見える。
「あのー、そちらの方ははじめましてですよね?」
特に見惚れている訳でもなく、
ただ初対面という理由で彼女に話かける高尾。
すると、返答したのは伊月で、
「そういや、紹介はまだだったな。」
「「?」」
「彼女の夏目雪です。ほら、雪。挨拶。」
「……はじめまして」
________彼女!?
「「か、か、彼女!?」」
俺でさえ内心かなり驚いたのだから、
コイツ等の驚き様は言うまでもない。
「そ、そか…伊月の彼女ねぇ」
「あ、はは……俺、S大の三島です」
どんだけ落ちてんだよ・・
「俺は1年の高尾和成って言います。伊月さんとは高校時代から〜「大方話は聞いています。」
そして伊月の彼女・・
案外ザックリ(?)してんのな・・
「んで、こちらの仏頂面な方が宮地サンっす」
「仏頂面言うな」
「宮地…?」
・・ん?
「今、何か言「あー、はいもう良いでしょ!宮地は姫ちゃんだけ狙えば良いんだから!」
いや狙ってねーよ(怒)
「ほら、俺ら初っ端試合!姫ちゃん居ないからって、サボんなよ宮地!」
「お前がな!!」
絶望と嫉妬(?)に狂ったコイツ等によって、
事がなかったかのように遮られたが・・
なんか、言ってたよな?
俺の名前を。
「は!?」
そして、コートに立った今
すげえ剣幕で見られてる??
「何なんだ…?」
取り敢えず今は試合に集中して、
知らぬが仏・・
ならぬ " 見ぬが仏 " を貫き通した。
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作者名:ぴこ | 作成日時:2018年1月17日 3時