サバナクローにはもう1人ハイエナがいました

ハイエナがもう1人…16〜深海の商人〜 ページ20

テストが終わり、今日は結果発表の日。

『やっと人が引いたね。』

ラ「じゃ、順位を見に行くッスよ。」

『うん！』

ラ「今回の結果ってすごい下になってるっス…」

『私も結構落ちてる…というか上位が多すぎ』

ラ「ほんとそれッスよ…帰るッスよ。」

『うん…』

明らかにおかしいって思うほどに今回のテストはみんなが平均90点は取ってるような合計点だった。

真面目に勉強してやったのがほんとバカみたいに。

『そういえば、順位の見たさに人が一気に殺到するのは分かるけど、引く時もあまりにも全員一斉に引いた感じがして違和感すごいあるのだけど…』

ラ「気のせいッスよ。みんなが一斉に見に来て結果が分かったから一斉に引いたって感じッスよ。多分ッスけど…」

『そっか！そうだよね！！』

私たちはまだ、先程まで殺到していた生徒達の頭にイソギンチャクが生えていた事を知らなかった。

「あれ？コバンザメちゃんとクリオネちゃんだぁ。2人はイソギンチャク生えてないんだね〜」

『うわ！？フロイド！！というかその呼び方どうにかならないの？』

フ「だって、クリオネちゃんって見た目は可愛いのに性格とかやることとか真逆で悪魔みたいじゃん。クリオネも見た目は可愛いのに捕食姿は悪魔みたいって言われてるから同じじゃん。」

ラ「A、気にしたら負けッスよ。それとイソギンチャクって何ッスか？」

フ「気にしなくていいよ〜。そうだ、コバンザメちゃん当分の間はモストロラウンジのバイトはお休みだってアズールからの伝言。」

ラ「えっ…」

そして、私たちはフロイドと別れ寮に戻ることにした。

イソギンチャクについて分かるのはもう少し後のお話…

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