さよなら…大好きだったよ

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ダンダンとリズムかるな音が体育館から
聞こえてくる。

体育館の入り口を覗けば試合形式の練習を
していた。

もう少しかかりそうだな
と思いながら春十を眺める

春十は相変わらず起きる気配がない。

ビーー
と合図とともに試合が終わる。


「レオ！」

私は練習終わったばかりのレオを呼ぶ。

レオはもちろん振り向くが他の選手も私の方へ振り向く。
一気に視線が私に集まる。

「一花！どうしたの？こんな所まで…それに春十まで」


「今日春十と一緒にピクニックに行ってたの！
それで時間もちょうどレオが練習終わる時間かとおもって！それに雨降ってきたから傘も
もってきたの！」


「ありがとう！もう終わったから待ってて！」

「レオ姉この子だれ？レオ姉の彼女？」

「違うわ小太郎。この子は従兄弟の一花。」


「初めまして。神崎一花です。いつもレオがお世話になってます。」


「俺は葉山小太郎！気軽に小太郎て呼んでよ」

「じゃあ小太郎よろしくね！」

「俺は根武谷！よろしく！」

部員一人一人が私に挨拶してくれてとても
印象が良かった。

「一花ちゃん可愛いよね！俺彼女募集中なんで良かったらどうですか？」


「小太郎私は可愛くないよ。それにごめんなさい私には春十がいるので」


「春十て…もしかしてその子供？えっ？一花ちゃん子持ちなの？」


眠っている春十に目を向ける小太郎

「私の子供です。一歳になりました。」

「え？え？てことは…えーー！」

1人でテンパっている小太郎をおいて

部員は私に質問攻めしてくる

「はいみんな！片付けするわよ！」

レオの言葉で質問攻めは終わった

「一花ごめんなさいね。もう少し待っててくれる？」

「大丈夫！校門で待ってるね！」

私はレオに伝えると体育館を後にした。

体育館を出るともう雨はやんでいた。

私の持っている傘は役目を果たせなかった。

「一花お待たせ！帰ろうか」

「うん！あっそうだレオ。今日あの中に期待の新人君はいたの？」


「今日は用事があってこられないんですって。でも明日練習試合だから会えるわよ。興味あるの？」

「そりゃレオが凄い凄いて言うから会ってみたいだけよ」

「きっとあの子もあなたを気に入ると思うわ。
お互い似てるから。」

「似てるてなにが？」

「それはあってからのお楽しみ。春十重いでしょ？持ってあげるわよ」

そう言って私の腕から春十を持ち上げた
そのあとは2人で談笑しながら帰路を辿った
夜空には星がでてきっと明日は晴れるだろう

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