第九話 ページ11
『…っ！おねがいだから暴れないでくれ…っ！』
「ほう…！凄まじい！男の愛とやらは怖いな！」
本格的に焦ってきた。
殴りかかってきた両面宿儺を避けて顎に拳を入れる。
「使役や操作系の術師は近接戦に欠けている者が大半だ。が、貴様は体術も長けているクチか、いいな！司埼A！」
興奮したように捲し立てる両面宿儺に青筋を立てる。勘弁してくれ、傑に集中できない。
『…伏黒くんすまない、力を貸してもらえる？』
「…！おう！」
攻守交代。
二人がボカスカやり合っている間に、私は興奮状態の傑の顔に触れる。
「なAAAえええ、あいつうう"きいいらあ"あいいい！」
『でも、殺しちゃだめだよ』
「なあああんでえええ！Aええのおおうでをお"お"お！ゆううびいいわあああ"をお"お"！！」
歯ぎしりだろうか、ぎりぎりと不穏な音が絶え間なく聴こえる。
『腕は、呪力で止血し、たし、後で、くっつくし、指輪も回収、できるから、大丈夫だよ。それに、私と傑の繋がりは指輪だけじゃ、ないよね？
この術式だって、傑が私に与えてくれた"繋がり"だと、思ってる。
…傑は、私のことが、嫌い？』
そう聞けば、傑は慌てた様子を隠さず私を抱きしめる。…少し力が強いのはこの際良しとしよう。
「きらいいいじゃあ"あないよおおお"だいだいだいだいすきだよおおお"お"！
あいあいあいあいしてるうう"う"！！」
『私も、同じ気持ちだよ、傑。
だから、ずっと一緒に、いたい、よ。』
「わたしい"いいもお"お"お"！！ずう"う"うっとお"おいっしょだよおお"お！！！」
『じゃあ、とりあえず…おち…つ、い…』
しまった。失血が…。
「司埼！！」
伏黒くんの叫び声と同時に、意識は、途切れた。
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「わざわざ貴重な指1本使ってまで確かめる必要があったかね？"宿儺の実力"。」
「中途半端な当て馬じゃ意味ないからな。
んで、それなりに収穫はあった。」
額に縫い目のある男は釣り上がる頬を隠しもせず歩きながら呪霊と会話する。
「ぶふぅーぶぅー。」
「フンッ
言い訳ではないことを祈るぞ。」
火山のような頭部を持った呪霊は不満げに鼻を鳴らす。
「騒がしいな、静かに話せないのか？｣
「黙れ！！」
グツグツと頭の火山を唸らせながらその呪霊は憤慨する。
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K飴(プロフ) - 蒼尾さん» いえいえ！お気になさらず！😌 (2022年3月21日 1時) (
レス) @page25 id: fa92fa8cbc (このIDを非表示/違反報告)
蒼尾 - やっぱり題名が同じだと失礼な気がするので辞めておきます。理由としては内容が少し被ってしまうというのがあってそれだとパクってしまったという感じになってしまうので。すいませんでした。 (2022年3月20日 18時) (レス) id: d5f83f6be7 (このIDを非表示/違反報告)
K飴(プロフ) - 蒼尾さん» コメントありがとうございます！内容が同じでなければ全然大丈夫ですよ！😊 (2022年3月19日 14時) (レス) id: fa92fa8cbc (このIDを非表示/違反報告)
蒼尾 - 最後まで見ました！とても見るのが楽しかったです！あの無理だったらいいんですが、他のアプリで題名は同じなんですが内容はちがう小説って作っても大丈夫ですか？あと、無理せずに自分のペースで更新してってくださいね！ (2022年3月18日 23時) (レス) id: d5f83f6be7 (このIDを非表示/違反報告)
K飴(プロフ) - シオリさん» コメントありがとうございます〜！！😭激遅更新ですが、頑張ってもらわせます！！ (2022年2月21日 14時) (レス) id: fa92fa8cbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K飴 | 作成日時：2021年12月29日 19時
