赤司がホイホイだった話97 ページ17
赤司side
部活が終わり、部員のほとんどがいなくなった部室。
そこに俺はぽつりといる、なんだか静かなその空間が今日は怖い。
きっと先輩と紫原が話していたあのオカルト話が原因なのだろうが、人の思いこみには驚かされるものすらある。
つまり、それが自分の考えすぎだと分かっていても怖いものは怖いということだ。
俺はのいつもよりいくらか走り書きとなってしまった部誌を提出してしまうと、そそくさと身支度を整えた。
いつもなら待っていなくてもいいのに、と思う緑間には今日に限って待っていろよばか、なんて毒づいてしまう。
つまり、今日の帰り俺は一人だった。
誰もいない廊下を早歩きで渡りきり、内ズックから外履きに履きかえてなんでもないような顔で外に飛び出す。
あぁもう、早く帰ってしまいたい。
色んなものに影響されている頭を早くすっきりとさせるべく、今日は早めに就寝しようなんて下らないことを考えて恐怖を誤魔化す。
けれど、歩けば歩くほど、どうしてこの道は街灯が少ないんだとかどうでもいい怒りまで湧いてくる始末だ。
余程の重症とみえる。
今日一番の深い溜め息を吐いた、その瞬間だった。
(赤「…音？でもこれは…なんの…」
何か、重量のあるものがぶつかるような音。
澄んでいて、それでも拒否せざるを得ないような不思議な音。
(赤「呼んでる…俺を…子どもの声…？何がそんなに悲しいの…？」
霞がかかる思考の中で、はっきりと聞こえる泣いている子どもの声。
それは一人のものではなく、複数人いるようだった。
だんだんと近づいてくるその声は、やはりどの子も悲しそうで、思わず手を伸ばしてしまいそうになる。
(赤「わからない…わからないよ、俺には…君たちが何を言いたいのか…わからない」
突如、目の前に現れたのは白いもやのようなものだった。
それはまるで誘うかのようにひらひらと俺の前で揺れている。
なんだかそれが魅力的に見えて仕方がなくて、触れたくて触れたくてたまらなかった。
そっと、手を伸ばしてそれに触れようとする。
けれど、それは上手く俺の手を避けてしまう。
今度こそ捕まえようと自分から近づいて、しっかりとそれを掴む。
ピリッとした痛みが、俺を現実に引き戻した。
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海月 - コドモアソビでしたっけ？あれはつくった曲ですよね！？ (2018年3月31日 13時) (
レス) id: 534fdfd1d0 (このIDを非表示/違反報告)
影 - メｯチャ面白いです！ギャグも入ってるしホラーはちゃんと怖いw続き楽しみにしてます！ (2015年10月26日 18時) (レス) id: 1fa7448f4f (このIDを非表示/違反報告)
涼ｰｽｽﾞｰ - 私もゾンビ狩りしたいです！！！ (2015年9月30日 22時) (レス) id: b08690dd4e (このIDを非表示/違反報告)
巫女 - どうでもいいコメントしていいですか？← 幼児ココアよりアンパンマンカレーのほうが美味しいですよ← (2015年9月24日 22時) (レス) id: 923a1e5d93 (このIDを非表示/違反報告)
novel - 初めまして！すごく面白いです！早く続きが見たいです！更新､頑張って下さい！応援してます！ (2015年9月9日 23時) (レス) id: 5956e8d0c6 (このIDを非表示/違反報告)
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