第17Q ページ18
『友達でしかないから、安心して』
途端、さつきが、ふわっと笑顔になった。
桃「うん!分かった!」
そしてから、思い出したように「Aも好きな人できたら、私に教えてね!」と付け加えた。
わかった、とは言ったものの、私に好きな人なんて出来るのかなぁ・・・
さつきと離れ、本来の目的を思い出し、部室に足を運びながら1人考える。
中学生になって早1年半
小学校の頃は、よく話す男子を好きな人なんて呼んだりしていたけど。
恋愛的な好きってどういう感情なんだろう・・・
それすら分からないから、恋なんてできる気がしない。
う〜ん、と頭を捻りながら部室の戸を開けると征十郎が中にいた。
『あ、征十郎。なんでいるの?』
まだ、制服だから、これから着替えるのかな?
赤「あぁ、Aか。
担任の先生に呼び出されていてね。これから部活に参加しょうとしていたところだよ。」
そうなのね、と返事をして、私は、部室の一番奥にある、戸を開け、タオルを数十枚取り出し、持ってきていた、カゴに詰めながら、ふと考える。
征十郎なら、頭がいいから、もしかしたら分かるかも・・・
思い切って聞いてみよう。
『ねぇ、征十郎。
好きって、どんな感情なの?』
まだ着替えてるかな・・・?って思って征十郎の方を見ないで聞いたけど、反応無し。
不思議に思って振り返った直後、バンッと音がして、目の前に征十郎の顔があった。
・・・へ?
顔を動かさず、目だけを動かして、横を見ると筋肉のついた腕が、私の顔の横にある。
ええっと、つまりこれは、壁ドン状態?いや、正確にはロッカーにドンしてるから、ロッカードン?
いきなりの出来事にあわあわしてると、征十郎が、不敵に笑った。
そして、その顔が次第に近づいてきているのがわかった。
のぅえ・・・えええっ!?
ちょ、ちょっと待って!
どっかに頭でも打ったの!?
いや、やめて!
思わず、ギュッと目を瞑った。
が、しばらく経っても何も起きない。
恐る恐る目を開けると、征十郎は私から離れていて、声を殺して笑っていた。
赤「面白い反応するね」
はぁ!????
『ちょっと征十郎!?』
飛びかかろうとすると、「ちょっと待て」と制された。
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涸萌佳雨@Project KZ(プロフ) - のあさん» ありがとうございます!心配だった黒子君side、まさか良かったと言ってくれるとは思っておりませんでした。これからもよろしくお願いします。 (2019年8月22日 20時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
のあ - とても面白いです!それに二人共自分の気持ちに気づきそうで気づかないっていうもどかしさがいいです!黒子くんsideもとても良かったです!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年8月21日 21時) (レス) id: 58d0df364d (このIDを非表示/違反報告)
涸萌佳雨@Project KZ(プロフ) - きよりんさん» はい!まぁ、私も親にオタクと言われているので、お互い様でしょうwオタクで何が悪いっ! (2019年8月21日 19時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
きよりん(プロフ) - 涸萌佳雨@Project KZさん» ありがとうございます。完全にオタクを発揮した結果だと思います(笑)更新、頑張って下さい、応援しています! (2019年8月21日 19時) (レス) id: 5f1549994e (このIDを非表示/違反報告)
涸萌佳雨@Project KZ(プロフ) - きよりんさん» 私も結構公式設定にはこだわるタイプなどで、こういう指摘は嬉しいです!黒バスではまだまだわからないことが沢山あるので、またなんかあったら気軽にコメントください。アニメ、映画、漫画、小説すべてに目を通しているなんて、尊敬します! (2019年8月21日 16時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涸萌佳雨 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amemoyiu722/
作成日時:2019年7月15日 23時