第89Q ページ13
第4Qが始まって、大我は緑間のシュートを叩き落とした。
それに加えて、チームプレーもしっかりやってくれてるから、少しずつだけれど、勢いがついてきた気がする!
そして、テツヤも・・・
高「なっ!?」
テツヤをマークしていたのに、いつの間にか、彼がいなくなっていて、驚いた様子だった。
テツヤがしたこと。
それは、自分への視線誘導。
高尾君のホーク・アイはテツヤを見てるのではなく、コート全体を見ているからミスディレクションが効かない。だからテツヤは、その視線を逆に自分に引き寄せたのだ。前半、パスカットを何度もさせたのは、自分に意識を持ち込むため。
狭まった高尾君の視野なら、逸らせられる!
そうして、高尾君のマークを外れたテツヤは、大我へとパスをしようと構えた。
高尾君は、テツヤはわからずとも、大我の位置からパスコースを読み間に入ろうとする。
黒「今度は取られません。
これまでは、来たパスの向きを変えるだけでしたが、このパスは
加速する。」
手を軽くにぎり押すように、いや、ほとんど殴るようにボールを押し出す。
一気に加速したボールは、勢いよく大我の手に収まる。
キセキの世代しか取れなかったあのパスを・・・すごい。
大我は、その最後の一回の最大出力を出し、ブロックした緑間を押し除け、ダンク!!!
会場が歓声に包まれる中、私は緑間にいってやりたい気分だった。
どうよ!ダンクはたしかに二点かもしれない。けど、今のダンクは確実にチームに活気を与えた。どんな点数にも変え難い価値があるゴールだった!ダンクバカにすんな!!ってね。
オフェンスへと戻る彼らの姿を見たら、そんな気がしてならなかったんだ。
秀徳のTOは、76-78、残り3分ほどの時だった。
これで、最後、だ。
リ「マネージャー、どう思う」
開口一番に先輩がそう聞いてきた。
私は一瞬驚いたけど、考えていたことを口にした。
『秀徳は、緑間で攻めてくると思います。それがミソです。パスの場所を教えてるも同然です。徹底的に緑間にボールを持たせないようにしましょう。
それに伴って、他の選手は、オフェンスに集中するかと思われます。今までより壁が厚くなります。気をつけてください。』
日「マジかよ・・・」
先輩がガクッと項垂れる
リ「OK!言いたいことは今マネージャーが言ったわ!最後、全力出し切ってこいっ!!!」
瞳に熱を込めて、リコ先輩が一喝した。
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涸萌佳雨(プロフ) - ミオさん» コメントありがとうございます(՞ . .՞) 近日公開ですので、今しばらくお待ちください!話の内容をどこまでにするかで題名を検討中なのです(*´ `*) 早く皆様に公開できるように頑張りますね! (2022年11月23日 11時) (レス) id: 2f583b5d8c (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - パスワードってなんですか( ; ; ) (2022年11月22日 22時) (レス) @page36 id: 7d809c8ef1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涸萌佳雨 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amemoyiu722/
作成日時:2021年9月23日 19時