第63Q ページ27
『けど、テツヤ、もしかして。』
私の言葉に頷いてテツヤが言う。
黒「すみません。予想外のハイペースでもう効力を失い始めてるんです。」
リ「え・・・?」
『テツヤのミスディレクションは、40分フルには発動できないんです。』
そう、テツヤの技は想像以上に体力を消耗する。だから、40分フルで使おうとすると途中で元通りになる、もしくは、自滅。それに、使いすぎると、相手にも慣れられて効果は薄まるんだ。
後半になるにつれ、テツヤのパスミスは目立ち始める。
しん・・・とするベンチに、TO終了のブザーが鳴る。
続々とコートに出直る選手たちに、リコ先輩が指示を出した。
第1Qは8点差で何とかしがみつけている状況で終わった。
第2Qはテツヤと大我の連携プレーで繋げて行っていたが、そこで事件は起きた。
振り切った黄瀬の手が思いっきりテツヤの頭に衝突!なんと、額から出血してしまう程だった。
『テツヤっ!!!?』
火「おい!大丈夫か?」
テツヤは、何かを言いながら、フラァっと倒れてしまった!!!
た、大変だっ!!
ベンチまで運ばれきた彼を私は急いで手当した。
リ「まだ第2Qだけど、離される訳にはいかないわ。
早いけど、勝負所よ、日向君!
黄瀬君に返されるから、火神君はOF禁止。DFに専念して。」
火「そんな・・・それで大丈夫なんで・・・すか?」
日「大丈夫だって、ちっとは信じろ!」
火「でも・・・」
日向先輩が貼り付けたような笑顔で大我に言い放つ
日「大丈夫だっつってんだろダアホ
たまには先輩の言うこと聞けや殺すぞ」
その恐ろしさと言ったら、1年全員が凍る程だった。
日向、先輩・・・?
リ「日向君、クラッチタイムは本音が出ちゃうんだよね・・・私のせいかな・・・アハハ」
あぁ、フィギュアだっけか・・・?
▽▲▽▲▽▲
第2Q、第3Qとその先輩方の活躍でなんとかしがみついていたが、点差は縮まらず、第3Q残り3分から復活したテツヤを導入して、再び第1Qのようなランガン勝負になった。
同点になったことで、黄瀬の目付きが変わったきがしたのは気のせいではない。
残り5秒でチャンスがやってきた。
テツヤがゴールに向かってパスをする。
一瞬誰もがパスミスかと思ったが、そこに大我が走り込んできたことでアリウープだと気づいた。
黄「させねぇスよ!!」
黄瀬のブロックは叶う事なく、ブザーと同時に、大我がダンクを決め、試合は100対98で誠凛が勝利した!
272人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
涸萌佳雨(プロフ) - はい、ありがとうございます!インフル、怖いですよね・・・。私、結構風邪とか引かないけれど、気をつけます!実際、油断してこの間、肺炎になってしまったのでw受験頑張ります、コメントありがとう! (2019年11月4日 23時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
白雪 麗華 - 受験、大変ですね。これからインフルも流行ってますし、今年のインフルは中々治らないので自分の体長管理に気を使って下さい。私は今高校二年生で受験の大変さが凄く分かります。しっかり勉強しっかりしてしっかり睡眠もとって下さいね。 (2019年11月4日 15時) (レス) id: 7bbb3379fc (このIDを非表示/違反報告)
涸萌佳雨(プロフ) - 綾さん» 応援ありがとうございます!! (2019年10月14日 14時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
綾 - ガンバ!? 面白いです。これからも見てます (2019年10月14日 9時) (レス) id: 21c3761e82 (このIDを非表示/違反報告)
涸萌佳雨@Project KZ(プロフ) - 輝夜さん» はい…! (2019年10月6日 9時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:涸萌佳雨 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amemoyiu722/
作成日時:2019年8月26日 1時