太 宰 治 * ページ8
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「コッホコッホ!…先輩!!!いい加減にしてください!!!」
「っ、Aちゃんか…」
「んもぉ〜〜!!!何で川で死のうとするんですか!此方だってしんどいんですよ!!」
「じゃあ見捨てれば?趣味でやってて何が悪い」
冗談で呟いた。
彼女の目を見ると色は深くなり憤怒していた。
気づけば。
気づけば頬に痛みが走った。
気づけば彼女は泣いていた。
「二度と、っ言わないで下…さいッ」
「…冗談だよ、ごめんね」
「私はっ、嫌です……幾ら貴方が趣味でやっていたとしても、だって、っ、」
「だって?」
ボロボロと泣く彼女に私は何も出来なかった。
好きなのに。愛してるのに。
彼女を苦しませた自分がそうさせるのだ。
「今日は貴方の、
___生まれた日じゃないですか………っ」
「貴方が居なくなったら、私どうすればいいですかッ?想像もしたくないです、貴方が生まれた日に死ぬなんてッ、嫌です」
_______貴方が、好きだから
「っ______……」
反射的に彼女の腕を引いた。
彼女の柔らかい唇を自分に押し付けた。
今まで自分が必要とされてはいなかった。
異能で自分は無理矢理生かされていた。
自分の異能は強力だから。
でも、彼女は異能を選ばなかった。
私を選んだ。
「生きる理由が見つかった」
「へ?」
二度と離さない。離してやらない。
「私に君を頂戴」
それが私にとって最高のプレゼント。
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拗らせた - 病んでるちゅうやさん滅茶苦茶好き……個人的にいい具合に狂ってて最高です。 (2022年1月10日 3時) (レス) @page12 id: 14fc8cff86 (このIDを非表示/違反報告)
凛花(プロフ) - 中也さんカッコイイ(o´艸`) (2017年7月2日 22時) (レス) id: ca83106bac (このIDを非表示/違反報告)
*めろん*(プロフ) - とても素敵な作品ですね…!!これからも更新頑張って下さいヽ(*´∀`)ノ (2017年4月30日 10時) (レス) id: d1fab937f2 (このIDを非表示/違反報告)
るーみっくわーるど大好きアニオタ(プロフ) - リクエスト良いですか?。中也さんで・・・カゲロウデイズを!。お願いします! (2017年4月23日 12時) (レス) id: d405c935fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:林檎雨 | 作成日時:2017年4月7日 21時