中 原 中 也【甘】※ ページ2
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「ダウト」
「!!ッな、何で分かるんですか!?」
「バレバレだ。嘘付くの下手なんだよ手前ェは」
「ぐぬぬ……」
出張任務が終わりホテルに宿泊中の私達はトランプでダウトをしていた。七回目の私のターンで、私の先輩でダウトを付き合ってくれている中原さんは残り少ないカードの癖に『ダウト』を言ってきた。しかも、負けたら罰ゲームで『相手の言うことを聞く』だ。
唯、暇な私がダウトをしようと言い出したのだけれどあまりやったことは無い。そして中原さんは罰ゲームを付け加える迄『やらねェ』と言っていたのに言い出したら『やるやるやる』と言ってきたので何をされるか分からない。
「9、」
「手前の負けだなァ」
「え、?アァ!!?いつの間に!?」
「全部嘘ついてたのに手前がダウトしねぇから悪い。初心者の癖によくやろうと思えるなァ?」
多いカードを順番に並べながらやっているうちに自分の手元に4枚のセットがあるにもかかわらず中原さんは嘘をつきまくっていた。私が9を出した時点で中原さんが出した最後の一枚が嘘でも中原さんの勝ちになる………やられた。
「何を聞けばいいですか…」
「そうだなァ、」
「う、近いです!……わ、ぁっ!?」
中原さんが椅子から立ち上がり近付いてきたので後退りの形で逃げていたら近くにあったベットに仰向けになってしまい、持っていたトランプのカードが花弁のように飛び散った。
中原さんは私の上に馬乗りしてきて嘲笑うような目を向けてきた。
「な、中原さん!?」
「くれよ、今夜。手前をよ…」
「ひゃっ………」
彼がかぶりつくように首に近付いてきた瞬間、首にチクリッと痛みが走った。離れたと思えば接吻を無理矢理交わされ、頭を手で押さえられ離れられなくなった。
「んっ……ぁ、ふん、」
「え…ろ、いな手前」
「!!!!ッ…首へし折りますよ!?」
と言えど出来ないのが男女の力の違いだった。服のボタンを外され、恥ずかしさで目も開けたくなかった。
「子供出来ても俺は手前を愛すからな?」
「嫉妬…」
「手ン前ェ!!もう許さねェ!!」
「あ、っ………!」
深い夜。
卑猥な音と男女の甘い声。
そのホテルは私達の貸し借りだったらしい。
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拗らせた - 病んでるちゅうやさん滅茶苦茶好き……個人的にいい具合に狂ってて最高です。 (2022年1月10日 3時) (レス) @page12 id: 14fc8cff86 (このIDを非表示/違反報告)
凛花(プロフ) - 中也さんカッコイイ(o´艸`) (2017年7月2日 22時) (レス) id: ca83106bac (このIDを非表示/違反報告)
*めろん*(プロフ) - とても素敵な作品ですね…!!これからも更新頑張って下さいヽ(*´∀`)ノ (2017年4月30日 10時) (レス) id: d1fab937f2 (このIDを非表示/違反報告)
るーみっくわーるど大好きアニオタ(プロフ) - リクエスト良いですか?。中也さんで・・・カゲロウデイズを!。お願いします! (2017年4月23日 12時) (レス) id: d405c935fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:林檎雨 | 作成日時:2017年4月7日 21時