【ダイヤのA】～Change myself IV～【御幸一也】 (ページ35)

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番外編.意識の違いページ35

倉持「でも実際よぉ、月見里は亮さんに対してスゲェ感情豊かだよな」

御幸「確かにな…まぁ、やられたい放題だけど…」

『最近受験の八つ当たりされてる気がしてならないんだけど…』

「「おぅ、おかえり」」

今朝からご機嫌斜めな俺の幼馴染…昨晩、勉強会の後色々あって亮介さんに寝顔の写真を晒された事が原因。

『もう画像は消してくれないし、3年の他の先輩方からはじっと見られるし…本当最悪な日だよ』

倉持「それ、睨まれてたんじゃ…？」

『え？そうかな…女子の先輩だったんだけど…まぁ、上級生だからって臆する必要はないから
〝言いたいことがあるなら、言ってください〟って言ったら全員まとめてどこかへ行っちゃって…結局話を聞けなかったんだよ。』

なんというか…相変わらず相手が年上だろうが関係ない接し方だ。
中学生時代、生徒会に入っていたこともあって相手が先輩だろうが後輩だろうが、男子とか女子とか関係なく乱闘があったら率先して仲裁に入って行ってたこともしばしば…

御幸「あんまり先輩方に突っかかるのやめろよ？あとで何されるかわかったもんじゃねぇからな…」

『別に突っかかってなんてない』

御幸「…相手がなんか言ってても放っておけばいいんだって…大体そういう時は…」

『そういう時は…？』

言わないほうがこいつの為だろうな…〝お前の悪口言ってる〟って…大体全員が同じ1人の人間を嫌わずにいる方が正直おかしい。

ただでさえ、先輩達の教室に行ったりして悪目立ちしてんだから…これ以上、変に目をつけられないようにしないと

御幸「お前の事羨ましいって思ってんだよ」

まだまだこいつの中の世界は狭くて、誰かが側にいて教えてやらなきゃいけない…支えてやらなきゃいけない事ばかりだけど…
俺は、お前だからずっと側にいてやりたいって思うんだよ…

『あ、昨晩の勉強会だけど…続き今晩やるから私は正直、英語の長文読解が苦手だからその対策したいって思ってるけど…』

倉持「じゃあ、今日の夜も御幸の部屋集合な！」

御幸「また俺の部屋かよ…偶には倉持の部屋とかでいいじゃねぇか」

倉持「俺の部屋にはゲーム機があるからすぐ集中が切れるんだってよ…ってか沢村の奴も勉強しねぇと監督からまたなんか言われそうだな」

『…っ！盲点だった…』

御幸「おいおい、教育係だろ？いいのか模試で沢村が赤点とってw」

『沢村君が試合に出られない！？』

倉持「よし、あいつも参加決定な！」

…苦労の耐えない俺の幼馴染の話