開演 ページ4
「類ーーーっっ！！類は居るかー！？」
「うるさっ……、お前確か、変人ワンツーとか言われてる…えっと、ワンの方…だっけ？」
「む…！すまない。つい大声を出してしまったな！変人なんかではないが、まぁ…何故か…校内でそう噂されている。って、そうではない！類…、神代類は見なかったか？」
「神代？それならさっきブツブツ言いながらおかしな機械を持ってどっか言ったけど…」
「おかしな機械を…。となると、屋上か…？……ありがとう！助かった！」
「お〜……って、早っっ」
──── 神山高校 屋上
「類〜〜！居るか！」
「そんなに大声を出さなくてもちゃんと聞こえているよ。司くん」
「む…！類。そんなところに…すまないが、降りてきてくれないか！？見せたいものがある！！！」
「………見せたいもの？」
「……！これは…。素晴らしい文章力と、想像力だね。一体どうしたんだい？」
「朝、空き教室に備品を置きに行ってな。ふと机の上をなんとなく見ていたら、忘れ物なのか…これが置いてあった」
「おやおや、それだと元の場所に返しておかないと失礼なんじゃないかい？でも……フフ、司くんのお陰でいいものが読めたな。これを書いたのは一体、どんな人物なんだろう？演出をつけさせてもらえないだろうか…例えば、ここの一人ぼっちの
「…？どうしたんだ、類」
「………この話は、演出するとしたらかなり難しいものだね。明るい話とかでもないから、ドローンやネネロボを使った何かをするわけでもない…フフ、これはこれで、演出のしがいがありそうだけれどね？」
「おぉ…類をそこまで言わしめるとは…。……そうだ！折角だ、類。この脚本を書いた人物を我々で見つけ出さないか！？」
「これを書いた人物を…？……それは。……」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たすく | 作成日時：2024年3月12日 13時
