お前の弱点【呪術廻戦】

30.仲がいいのかもしれない ページ30

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「なんの用？私今日任務でこっち来てるから、そろそろ手離してほしいんだけど」

「金あるのか？」

「年下に金せびんないでほしいかなあ。あるけどほとんどないよ。競馬とかパチスロで使えるようなお金」





と、財布はスッカラカンですよアピールをかました。





それを見て諦めてくれた。他に別の財布あるんだけどね。騙されてくれて良かった。

空の財布をしまい、ようやく掴まれたまんまの肩は解放された。痕になってそうだから、後で確認するつもり。



そういえば、さっきから驚いたような顔してるんだけど、何に一体驚いてんの？この人。驚くようなこと私話したっけ。





「任務？何の任務だ」





あ、その話ね。





「京都で夜な夜な辻斬りしてやがる、くっそ迷惑しかかけない呪詛師殺してこいって。呪術師しか狙わないんだと。私もう月東家やめようかな。あ、任務着いてくる？」





与えられた任務の内容全てを話した。



話したからって別に何かが起きる訳でもないし、この人は、うちの内情のほとんどを知ってる。だから話しても問題はない。





「呪詛師殺しか。だんだん月東家の狗になってきたな。お前も」

「やりたくないけど、任務だから仕方がなくやってんのこっちは。2人ともこき使われた狗みたいなもんでしょ。あ、そういえば、最近婿入りしたんだってね」

「今は、伏黒な」

「似てきたね。だんだん恵まれない境遇にだんだん」

「真似すんなよ」

「真似してたら、多分今よりもマシだったと思うよ。私の人生。今家戻ったら私の人権ないもん」





こんな会話、御三家は確実として、うちの人でさえも、こんな仲良く椅子に座って話してる状態見たら腰抜けると思う。

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