白雪姫 3 ページ15
「どれどれ、見せて!」
はしゃぐように咲が杏に言う。
杏も満足そうに、絵をみせた。
「うわぁ…! 流石だね、杏!」
「モデルが良かったからかな…」
感嘆の声を上げる咲。
その声を聞いたクラスメイトが続々と集まってきた。
「すげぇー!」
「杏ちゃんが描いたんでしょ?」
「なんていうか…あれだよね」
「生で咲を見てるみたい!! すごーい!」
「上手すぎるし!」
クラスメイトも同じように感想を言っていった。
杏の絵、それは__。
椅子に座っている咲を描いたものだった。
美しく弧を描く口元、特徴のある藍色の瞳、無造作に毛先が跳ねた髪もまるで時が止まったようにそこにいた。
「杏ちゃんすげ〜!! 美術部なだけあるな!」
「確かに咲に聞いた通り、かなり上手いのだよ」
「でしょ? でしょ? 私の自慢なんだよね^^」
咲も杏が褒められると自分のように喜んでいた。咲は自分より他人__特に友人を優先するタイプだ。
杏は咲のそのような性格が羨ましくもあり、そんな彼女が自分の親友であることが誇りだった。
杏は自分のことで精一杯だ。
勉強も好きなことでも。
だが、いつか余裕が出来た時に今までの分を返そう。
咲にしてもらった分の何十倍にもして返そう。
そう決心していた。
緑間と楽しげに話している咲を見ながら、杏はこっそり決意を確認した。
それを、高尾がじっと見つめているのに気づかずに__。
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裕利 - 見たよ!凄く面白い! (2014年10月9日 21時) (レス) id: 679b7f06a5 (このIDを非表示/違反報告)
スズカ(プロフ) - アリア°さん» 初コメありがとうございます! 亀更新になりそうですが、暖かい目でよろしくお願いします!! (2014年6月18日 20時) (レス) id: 89ceca5609 (このIDを非表示/違反報告)
アリア°(プロフ) - 面白いです!更新頑張って下さい!楽しみにしてます! (2014年6月18日 17時) (レス) id: a9e502fefd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スズカ | 作成日時:2014年6月11日 0時