検索窓
今日:4 hit、昨日:11 hit、合計:873 hit

白雪姫 3 ページ15

「どれどれ、見せて!」
はしゃぐように咲が杏に言う。
杏も満足そうに、絵をみせた。


「うわぁ…! 流石だね、杏!」
「モデルが良かったからかな…」
感嘆の声を上げる咲。
その声を聞いたクラスメイトが続々と集まってきた。


「すげぇー!」
「杏ちゃんが描いたんでしょ?」
「なんていうか…あれだよね」
「生で咲を見てるみたい!! すごーい!」
「上手すぎるし!」
クラスメイトも同じように感想を言っていった。


杏の絵、それは__。
椅子に座っている咲を描いたものだった。
美しく弧を描く口元、特徴のある藍色の瞳、無造作に毛先が跳ねた髪もまるで時が止まったようにそこにいた。


「杏ちゃんすげ〜!! 美術部なだけあるな!」
「確かに咲に聞いた通り、かなり上手いのだよ」
「でしょ? でしょ? 私の自慢なんだよね^^」


咲も杏が褒められると自分のように喜んでいた。咲は自分より他人__特に友人を優先するタイプだ。
杏は咲のそのような性格が羨ましくもあり、そんな彼女が自分の親友であることが誇りだった。


杏は自分のことで精一杯だ。
勉強も好きなことでも。
だが、いつか余裕が出来た時に今までの分を返そう。
咲にしてもらった分の何十倍にもして返そう。
そう決心していた。


緑間と楽しげに話している咲を見ながら、杏はこっそり決意を確認した。


それを、高尾がじっと見つめているのに気づかずに__。

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している



←白雪姫 2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
設定タグ:黒バス , 夢小説 , おとぎ話風   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

裕利 - 見たよ!凄く面白い! (2014年10月9日 21時) (レス) id: 679b7f06a5 (このIDを非表示/違反報告)
スズカ(プロフ) - アリア°さん» 初コメありがとうございます! 亀更新になりそうですが、暖かい目でよろしくお願いします!! (2014年6月18日 20時) (レス) id: 89ceca5609 (このIDを非表示/違反報告)
アリア°(プロフ) - 面白いです!更新頑張って下さい!楽しみにしてます! (2014年6月18日 17時) (レス) id: a9e502fefd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:スズカ | 作成日時:2014年6月11日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。