花宮×蓮水―5― ページ39
「なんか今日のA、嬉しそうだよね。いい事でもあった?」
朝のHRが終わると、朱莉ちゃんに尋ねられた
どうやら私は無意識に幸せオーラを放っていたらしい
『実はね、例のお隣さんとまた会って話しできたんだ〜!』
「本当!?何があったの?詳しく!」
昨日の帰りからの一連の出来事を話す
カレーを渡した事、朝会った事、お礼をしたいと言われた事……
「めっちゃ進展してんじゃん!それで?もう連絡先交換したの?」
『連絡先……?あっ』
「今時LINEも交換しないで、どうやって約束するのよ……」
朱莉ちゃんに言われてハッと気付く
花宮さんに会える嬉しさでいっぱいで、日付とか時間とかすっかり忘れていた
そもそも、次にいつ会えるかもわからない……!
『どうしよう!?』
「何時に帰ってくるとかわからないの?」
『わかんない……昨日も、偶然顔合わせただけだから……』
「んー……あ、それならAの携帯番号をポストに入れておくのはどう?」
『そっか……!それなら気付いてもらえるよね!あ、でも……連絡くれるかな……』
「絶対来るって!だってお礼したいって言ってきたのは向こうなんでしょ?」
『う、うん……!私、がんばる!』
「あ、ちなみにお隣さんの話は翔にはあんまりしない方がいいわよ」
『?』
「(翔には申し訳ないけど、Aの恋を応援させてもらうからね)」
たしかに、男の子って恋愛話とかあんまりしないもんね……
今回は朱莉ちゃんに相談しよう!
*
さっそくその日の帰りに花宮さんの家のポストに手紙を入れた
時計は既に22時を回っている
さっき微かに隣のドアが開く音が聞こえたから、もう手紙にも気付いているかもしれない
今日は楽しみにしていたドラマの放送日なのに、いつ鳴るかわからない携帯に意識がいってしまい内容が頭に入ってこない
その時、朱莉ちゃんから一通のLINEが届いた。内容はお隣さんから連絡が来たかどうか心配してくれたものだった
私は『まだ来てない』と文字を打ち、泣いてるスタンプを送ろうとしたその時――
『ひゃっ!?』
未登録の番号から着信が入り、スタンプを送ろうとした指先で通話ボタンを押してしまった
『はい、蓮水です!』
"「もしもし、花宮だけど」"
急いでスピーカーを耳に当てると、そこから聞こえてきたのは花宮さんの声だった
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みかん(プロフ) - 五月雨雫さん» わぁぁコメントありがとうございます(´;ω;`)!!!完結後にも感想をいただき本当に嬉しいです(泣)おかげさまで私も作ってよかったと思えました!!またどこかでお会いできることを楽しみにしています(*‘∀‘) (2020年5月11日 9時) (レス) id: 7906a9a948 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨雫(プロフ) - 全話読ませてもらいました!!凄く好みの感動系でなんと言ったら良いか…!作品、物凄く好きです。読者一意見として作ってくださってありがとうございます!! (2020年5月10日 8時) (レス) id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - さくみさん» ご丁寧に返信までいただきありがとうございます(泣)感謝感激です(´;ω;`)これからも誰かに感動してもらえるような作品を作れるように励もうと思います!こちらこそありがとうございました(泣) (2019年11月20日 11時) (レス) id: 7906a9a948 (このIDを非表示/違反報告)
さくみ(プロフ) - こちらこそ本当に素敵な作品をありがとうございました。最後のお話で本当に感動で泣けました泣ありがとうございました!!! (2019年11月19日 23時) (レス) id: 7862236ae4 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - さくみさん» あああぁぁああぁ(嬉し過ぎて語彙力が著しく低下しました)笑。コメントありがとうございます!!まさか、自分の作品で感動していただける日が来るとは……その事実に私も感動しました(泣)作ってよかったと思えました!!本当にありがとうございます!! (2019年11月19日 22時) (レス) id: 60ab1a28d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/alice99101/
作成日時:2019年10月1日 17時