理性と野性は相容れない【花宮真】

地縛霊―34―+あとがき ページ34

Aが成仏した後、俺と姉貴はAが眠るお墓へ行った

姉貴も来るのはその時が初めてだったらしい

それからは毎年、命日にはお墓参りに来ていた




「諦めるなって……言ってるつもりかよ」




線香を焚き、花屋で買った菊を花筒に入れる




俺は今日ここで、区切りをつけるつもりでいた

その時、偶然にも隣に引っ越してきた住人と出会い、その住人はAと同じ顔で、同じ名前だった

今更になって、こんな奇跡みたいな事を信じろっていうのか？




「本当に……厄介だな、お前は」




Aが成仏して、17年が過ぎた

そして、蓮水Aは今年引っ越してきた、霧崎第一高校に通う1年生だとしたら……16歳

成仏して、すぐに新しい命となり、妊娠期間を含めれば……辻褄があってもおかしくない




俺は春晴れの雲一つない青空を仰ぐ

なんて皮肉なんだって、あんな約束しなければよかったって、思った

それでも……Aが今、嬉しそうに笑っているんだとすれば……




だんだん薄れかけていたAの顔が、今ではハッキリと思い出せる

それは蓮水Aの影響かもしれないけど……あいつの忘れられたくないっていう、強い想いにも感じられた




「一度言った事には責任を持つ」




俺は自分の言った言葉を、簡単に放り出したりはしない

だからもう一度、お前に誓ってやるよ




「A。愛してる」




Fin.




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


こんにちは！作者のみかんです！

この度は、当小説をここまで読んでいただき、誠に感謝申し上げます(泣)


相変わらずよくわからない小説になってしまい、読者様には大変ご迷惑をおかけしたと思います……。

ですが、この小説、まだ続きます
↑( ?´_ゝ｀)



一度ここで区切らせていただいてますが、花宮と蓮水Aの今後の馴れ初めを後日談として追加していくつもりです！

当小説の主人公として作らせていただいた香椎Aとの物語はここで一段落つけさせる為に、このような形をとらせてもらいました！ややこしくてすみませんorz

ですので、続きが気になるという方はもう少しだけお付き合いしていただけると嬉しいです(泣)




ちなみに、掛け持ち作品の更新が疎かになっていますが、この小説が終わり次第そっちにも尽力いたします……！

待たせている読者様には度重なるご迷惑をおかけしていますが！作者みかん、今後とも頑張るつもりです！

何卒、これからもよろしくお願い致します。

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