リターン―3― ページ24
空「俺だって、大人になったら頑張って稼いで返すから！」
夏「夏も！がんばる！」
『2人とも……』
いつの間にこんなに頼もしくなったのだろうか
最後に父が私の肩に手を置き、微笑んだ
それはまるで、「もう甘えてもいいんだよ」と言われているような気がして……
私は卒業後に返済する事を約束に、頷いた
赤「ありがとう、A。君はよくがんばっているよ」
『うん……こちらこそ、ありがとう』
そっと頭に触れられた手が柔らかくて、温かくて、心がむずむずするような気がして……
これが人に甘えるって事なんだと思った
私にはまだこの感情はくすぐったいけど、征十郎はそんな私を理解し、受け止めてくれる
だから私も、早く征十郎と肩を並べられるようにがんばろう
赤「あ、大事なことを忘れていました」
『え、まだ何かあるの？』
赤「少し遅れてしまったのですが、ご家族もそろっているので……これを」
すると、征十郎が持ってきてくれた荷物の中に、見覚えのない可愛らしい包みが出てきた
その正方形の箱に収められた中身を、みんなで囲んで見守る
空「あー！ケーキだ！」
夏「見て！夏たちもいる！」
赤「Aの誕生日おめでとう＆退院おめでとう＆クリスマスのお祝いケーキです」
『長っ』
白いベールのようなクリームの上には、私たち家族によく似た人形まで飾られていた
夏「これが夏で、空で、お姉ちゃんで、お父さん！……あれ？赤司さんがいないよ？」
赤「みなさんが喜んでいただければ、僕はかまいません」
夏「じゃぁ、このサンタクロースが赤司さん！夏たちにクリスマスを運んで来てくれたから！」
『夏ったら……ふふ』
赤「あながち間違いではないかもしれませんね」
『？』
すると、征十郎はまた別の袋を漁って何かを取り出した
赤「これはみなさんに、ささやかですがクリスマスプレゼントです」
空「あ、開けていいの……？」
赤「はい、どうぞ」
『そんな、気を使わなくてもよかったのに……』
赤「Aには後で渡すから」
征十郎はそう言って微笑むだけで、それ以上は教えてくれない
夏「くまのぬいぐるみだ……！可愛い！」
空「俺のはサッカーボール！」
父「お父さんにはネクタイだ……！嬉しいなぁ」
空と夏は豪華なプレゼントにおおはしゃぎ
そんな家族を見て私も笑顔がこぼれた
空/夏「ありがとう！征十郎お兄ちゃん！」
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みかん(プロフ) - みさきさん» ひゃぁぁぁ完結した後でもコメントいただけて嬉しいです(´；ω；｀)！！私の作品が少しでも楽しんでもらえてよかったです(*´`) (2019年11月17日 17時) (
レス) id: f2ad1a9682 (このIDを非表示/違反報告)
みさき - すっごい面白い！いゃ〜自分名前でやるのはドキドキが、止まらなくなりますね！ (2019年11月17日 16時) (レス) id: 8ee38b95ef (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 紅蓮さん» わぁぁぁありががとうございます（泣）そう言っていただき、作ってよかったなと勇気付けられました( ´:ω:` )他作品や新作でも頑張ります！！最後まで読んでいただき本当にありがとうございました（泣） (2019年9月26日 17時) (レス) id: 7906a9a948 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮(プロフ) - この作品とっても好きです！完結したことが嬉しくもあり、悲しくもあります笑次も頑張ってください！ (2019年9月26日 15時) (レス) id: 167b4beba7 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - ハル子さん» コメントありがとうございます( ´:ω:` )!!他作品も読んでくださったんですね!!その中でもこの小説を気に入っていただき本当に嬉しいです（泣）更新がんばります!! (2019年8月30日 9時) (レス) id: 7906a9a948 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかん | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/alice99101/
作成日時：2019年8月29日 14時
