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―47―聖夜の夜に ページ49

Aside




布団の中でうずくまる

今、何時なんだろう

由良、帰って来たのかな?

赤司くんは……

ダメだ、思い出すとまた泣きそう


私はひょっこり顔だけ出し、携帯で時間を確認する

今は夜の7時を過ぎていた




『本当だったら、今頃……』




赤司くんと一緒にいたんだろうな

赤司くんは今、葵ちゃんといるのかな?

嫌だな……せっかく、初めて好きになったのに




『こんな終わり方、嫌だよ……』




私、まだ好きって伝えてないのに

赤司くんの事、もっと知りたいのに

隣を歩いて、笑い合いたいのに

どこにも、行ってほしくないのに……!


気付いたら私は、部屋を飛び出していた




『ちょっと出かけてくる!』


由「A……!……まったく、遅いんだから」




私はがむしゃらに走った

赤司くんがいるわけないと分かっていても、今はそれしかない

彼に会いたいという気持ちが嫌でも胸に突き刺さる

赤司くんと出会ってから、毎日が楽しかった

楽しいも、寂しいも、嬉しいも、大好きも、全部全部、赤司くんが教えてくれた

この気持ちを、無駄になんてできないよ……!




街中はイルミネーションで彩られ、白いひげを生やしている人や、トナカイの角を生やしている人がいる

そんな中、一際大きいモミの木のクリスマスツリーに圧倒され、私は足を止めた




『綺麗……』


?「A……?」


『!』




聞きなれた声が私を呼ぶ




『赤司くん……どうしてここに……』




どうしよう、本当に会えるなんて思っていなかった

それは向こうも同じだったようで、赤司くんも戸惑っている


その時、私の頬に一筋の涙が落ちる




『好き……。私、赤司くんの事が好き』


赤「!」




自分でもどうして今言おうと思ったのか分からない

でも、赤司くんを見た瞬間、気持ちが抑えられなくなった




『散々待たせて都合が良すぎるって思うかもしれないけど、やっぱり、私は赤司くんが好き……!葵ちゃんにも、他の誰の所にも行って欲しくない!』




言ってしまった

赤司くんからしたら迷惑かもしれないけど、それでも私に後悔はなかった




赤「A……!」




その時、私は赤司くんに抱き締められた




赤「僕もAが好きだ。他の人が目に入らないくらい、誰にも渡したくないくらい、君が好きだ」


『っ!!///』




初雪の降る夜、赤司くんの体温が伝わる

―48―赤司くんはちょっと抜けてる→←―46―ラスボス



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設定タグ:黒子のバスケ , 赤司征十郎 , 洛山高校   
作品ジャンル:恋愛
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みかん(プロフ) - ゆな子さん» まさか、知らないうちににゃんこ大戦争ネタが混じってたンスか!?((黄瀬風(笑)コメントありがとうございます!!ちゃんと可愛い赤司様になってたみたいで良かったです(泣) (2019年8月23日 11時) (レス) id: 7906a9a948 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな子(プロフ) - 無性に『にゃんこ大戦争』を思い出したのだよ。((緑間風  赤司様様可愛いです// (2019年8月23日 10時) (レス) id: 590d5b732c (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - アンズさん» いつまでもリプ返す私もいけないんですけどwwおやすみなさい(^^) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 316c9723b3 (このIDを非表示/違反報告)
アンズ(プロフ) - ありがとうございます!今度こそほんとに落ちますね(笑) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 7c15717d35 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - アンズさん» 夜分遅くにこちらこそありがとうございます!遊びに行かせていただきます(^^) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 316c9723b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みかん | 作成日時:2019年5月9日 13時

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