赤司くんはちょっと抜けてる【黒子のバスケ】

―30―彼らに慈悲を ページ30

『ここが浅草……！』




赤司くんの所要が終わるまで、近くの観光名所をまわる事になった




玲「人が多いわね」


小「レオ姉！写真撮って！」


永「向こうにお好み焼きの店あるぞ！」


由「お土産は人形焼でいいかしら」




なんだかんだこのメンバーに不安はあったけど、由良もいつの間に自然と馴染んでいる

さすが人気者の端正は違う




小「A！浅草限定のにゃんこ侍のキーホルダーがあるらしいぞ」


『本当ですか！探しましょう！』




にゃんこ侍とは、子供向けアニメの人気キャラクター

私は限定物に弱い。ご当地キーホルダーなんて欲しいに決まってる！

葉山先輩とはにゃんこ侍ファンという繋がりもあり、一緒に探すことになった




『このお店にありそうですね。私あっち探してみます』


小「俺はこっち見て来る！」




お土産屋さんに入ってお目当ての物を探す

でも、ボールペンやらメモ帳やらでキーホルダーはなさそう

葉山先輩の所に行ってみよう




『あれ？』




店内を一周しても、葉山先輩の姿が見当たらない

どこ行ったんだあの人……;;

その時、実渕先輩から着信があった




『あ、赤司くんの用事終わったんですね。はい…はい。あ、今お土産屋さんに……』




どうやら赤司くんの用事が終わって、合流するために移動するらしい

残念だけど、キーホルダーは諦めないとな……

私は現在地を伝えて、皆が来るのを待つことにした




「ねぇ、君一人？」


「観光しに来たの？俺らが案内してあげようか？」




一人でぽつんと立っていると、知らない人が声をかけてきた

これってもしかして……ナンパ？;;




『いえ、連れがいますので……;;』


「連れって女の子？合流して一緒に遊ぼうよ」


「俺ら楽しいところ知ってるしさぁ、ね？」


由「私の妹にご用かしら」


『由良！』


「あ、もしかして連れってこの子？超美人じゃん！」


「君も一緒に行こうよ」


玲「なに？ナンパ？」


「ﾋｯ!?」


「で、でか……;;」


由「Aに声をかけて来たの」


玲「へぇ……？(この程度でナンパ？)」


由「鏡を見た事ないのかしら(身の程わきまえてほしいわ)」




声に出してないのに、心の声が聞こえる;;




永「お前ら何してんだ？」


小「お待たせー！」


「す、すみませんでした！;;」




そこに追い討ちをかけるように巨人2人が加わる

男性達は顔を青ざめて逃げるように去って行った




『2人とも、程々に;;』


由/玲「何が？」

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