―35―私の居場所 ページ35
『わ、私もやめたくないです!……でも、迷惑じゃないでしょうか。足を引っ張ってばかりで役に立ってないかも……』
千「前にも言っただろ。迷惑かどうかは俺たちが決める」
赤「そうだよ。A」
『あ、赤司くん!先輩達も……!』
どうしてここに……と思ったけど、きっと黛先輩の仕業だろう
玲「迷惑なんて一度も思った事ないわよ」
小「むしろAがいねぇと落ち着かなくね?」
永「今更いなくなられたら調子狂うだろ」
みんなの言葉に目に溜まっていた涙が溢れそうになる
赤「A。僕達からもう一度お願いする。バスケ部のマネージャー、引き受けてくれないか?」
『は、はい……!』
私はとうとう耐え切れなくなり、大粒の涙を零した
玲「本当にバカねぇ。ほら、ハンカチで拭いてあげる」
小「ティッシュもあるぞ!」
永「ゴミ袋も持ってきたからな」
『な、なんでそんなに準備いいんですか〜〜〜っ』
赤司くんがそっと私の頭を撫でる
私はしばらくグズグズと泣き、やっと落ち着いた所で話し始めた
『実は中学生の時、いじめにあってまして……』
「「いじめ!?」」
『あ、いじめと言ってもそんな大した事ではないんですけど……。授業の一環で班で作業してた事があるんです。それで、みんなで放課後残ってやってたんですけど……役に立つどころか足引っ張っちゃって、班にも馴染めなく……そしたら言われたんです』
"藍沢さん、もう帰っていいよ?"
『用済みと言われたような気がしました。周りの子もクスクス笑っていて、私は平静を装うフリをして教室を出たんですけど、結構傷ついたっていうか……』
当時、私はみんなから少し避けられているのはなんとなく気付いていた
原因が分からない。誰も教えてくれない。どうしたらいいの?
そのループを繰り返しているうちに、私は自分で気付かないうちに他人と距離をとってしまっていたのかもしれない
『でも私、今の場所が好きです。赤司くんや先輩達と一緒にいる事が楽しくて、ここにいたいって、わがまま言っても……いいですか……?』
すると、みんなは顔を合わせた後、私に笑いかけた
赤「もう答えは出ているよ」
過去のトラウマが、嘘のように消えていく瞬間だった
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50話までに完結したい( ˘ω˘ )
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みかん(プロフ) - ゆな子さん» まさか、知らないうちににゃんこ大戦争ネタが混じってたンスか!?((黄瀬風(笑)コメントありがとうございます!!ちゃんと可愛い赤司様になってたみたいで良かったです(泣) (2019年8月23日 11時) (レス) id: 7906a9a948 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな子(プロフ) - 無性に『にゃんこ大戦争』を思い出したのだよ。((緑間風 赤司様様可愛いです// (2019年8月23日 10時) (レス) id: 590d5b732c (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - アンズさん» いつまでもリプ返す私もいけないんですけどwwおやすみなさい(^^) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 316c9723b3 (このIDを非表示/違反報告)
アンズ(プロフ) - ありがとうございます!今度こそほんとに落ちますね(笑) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 7c15717d35 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - アンズさん» 夜分遅くにこちらこそありがとうございます!遊びに行かせていただきます(^^) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 316c9723b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん | 作成日時:2019年5月9日 13時