―36―季節外れの転校生 ページ36
赤「まぁ、元々こちらから継続をお願いするつもりだったんだよ。朝言おうと思ってたんだけど、Aが逃げてしまうから……」
『そ、そうだったの!?』
じゃぁあの時、本当はその事を話そうと……!?
私は早とちりをして、勝手に逃げ出したわけだ……アホらしい;;
玲「まったく、世話がかかるわね」
小「俺たちが面倒見てやらねぇとな!」
永「しょうがねぇからこれからも一緒に飯食ってやるよ」
強引で変な先輩達だと思ってたけど、いつの間に私がお世話されちゃってたな
赤「予鈴が鳴った。戻ろう?」
赤司くんがそう言うと、みんなは教室に向かって歩き始めた
私もその後ろをついて行くと、追い抜きざまに黛先輩にポンッと本で頭を叩かれた
これが黛先輩の通常運転だ
私はみんなの歩く大きな背中を見ながら、誰にも聞こえないように呟いた
『大好きです』
*
小「見て見てAー!地面凍っててこんなに滑る!」
『ちょ!危ないのでちゃんと歩いてください!ってうわ!?』
赤「A、大丈夫?」
『ご、ごめん。ありがとう……;;』
冬の寒さは一層増し、息を吐くと空気が白くくもる
葉山先輩を注意した瞬間、自分が滑って転びそうになった所を赤司くんが咄嗟に助けてくれた
私も相変わらずである
永「なんか玄関騒がしくねぇか?」
朝練を終え、着替えて各自教室に戻る時の事だった
根武谷先輩の言う通り、玄関はにいつもより人が集まっている気がする
玲「転校生らしいわよ。この時期に来るなんて、珍しいわね」
確かにこの学期途中の半端な時期に転校生が来るのは珍しい
私はちらりと人だかりの中を見ると、そこには可憐な美少女が立っていた
『わぁ……かわいい』
由「ま、私ほどじゃないけど」
『由良!いつの間に』
由良の言う事は間違ってはいないけど……;;
由良が大和撫子なら、あの転校生は絵本から出てきた白雪姫
守ってあげたくなるような儚げな印象だ
赤「天音さん……?」
赤司くんがボソリと呟いた
天音さん?知り合い……?
その時、転校生がこちらに気付くと、パァッと顔を輝かせて駆け寄ってきた
?「征十郎くん……!会えてよかった!」
転校生は赤司くんの名前を呼び、そのまま胸の中に飛び込んだ
これは一体……どういうことなのだろう;;
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みかん(プロフ) - ゆな子さん» まさか、知らないうちににゃんこ大戦争ネタが混じってたンスか!?((黄瀬風(笑)コメントありがとうございます!!ちゃんと可愛い赤司様になってたみたいで良かったです(泣) (2019年8月23日 11時) (レス) id: 7906a9a948 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな子(プロフ) - 無性に『にゃんこ大戦争』を思い出したのだよ。((緑間風 赤司様様可愛いです// (2019年8月23日 10時) (レス) id: 590d5b732c (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - アンズさん» いつまでもリプ返す私もいけないんですけどwwおやすみなさい(^^) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 316c9723b3 (このIDを非表示/違反報告)
アンズ(プロフ) - ありがとうございます!今度こそほんとに落ちますね(笑) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 7c15717d35 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - アンズさん» 夜分遅くにこちらこそありがとうございます!遊びに行かせていただきます(^^) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 316c9723b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん | 作成日時:2019年5月9日 13時