芋ジャージ眼鏡っ娘は赤司くんにバレました【黒バス】

27.休日も休めない ページ27

日曜日の朝

珍しくバスケ部の練習も休み、日曜なので学校も休講、バイトも昨日は珍しく忙しくて遅くまで残り今日は休み


そんな日々の疲れを清算するかのように私はぐっすり寝ていた




そのはずだったのに、部屋に鳴り響くインターホン

寝ぼけ眼で携帯を見ると、10時02分の文字


何だか分からないけど……もう少し寝かせてよね……


私は居留守を意気込み二度寝に入った




……はずだったのに

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ……しつこい!!


私は何事かとふらつく足をどうにか玄関に運び、私の睡眠の邪魔をする不届き者の顔を拝んでやろうとドアスコープを覗いた




『ひっ!?!?』




外にいた人物とばっちり目が合った

思わず出てしまった悲鳴を手で押さえるが、もう遅かったのかその人が私に声をかけた




赤「いつまで俺を待たせる」




もうだめかと恐る恐るドアを開けると、赤司が不機嫌で待っていた



『どうして赤司がここにいるのでしょうか……;;』



私の姿を見るなり一瞬黙り込んだ赤司

否、すぐに口を開いた




赤「ひどい格好だ、早く出かける支度をしろ」




よれよれの赤ジャージに寝起きのぼさぼさ髪、当たり前だ、今日は三度寝くらいするつもりだったんだから




『わ、私出かける約束とかしてたっけ……？』


赤「俺が決めたんだ、分かったなら早くしろ」




なんて横暴な……

文句の一つや二つ言ってやりたいけど、そんな勇気もなく私は身支度にとりかかった




赤「まぁいいだろう、行くぞ」




支度を終えると、私の頭から足先までゆっくりと見下ろしそれだけ言った

さっきの格好は忘れてほしい……




『どこに行くの？』


赤「Aが行きたい所」


『え、何か目的があったんじゃなかったの？』


赤「別に、ただの暇つぶしだ」




何だそれ……と、思ってしまったけど

まぁいいだろう、これをネタにバスケ部員の妄想の糧にしてやろう


そう思い吹っ切れることにした

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