検索窓
今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:157,501 hit

年下77 ページ28







最終予選、稲実戦。





「…成宮また強くなってるんだけど」

「まあ練習してればそりゃ強くなるわよ」




私がグラウンドに殺気を送っていると、そんなオーラ出してもグラウンドの選手に届くわけないでしょ、と隣の貴子に鋭いツッコミを言われ仕方なく大人しくする。





「成宮って野球出来て顔はカッコイイけど性格本当クソだから嫌い」

「喋ったの?」

「いや、御幸と喋ってんのたまたま聞いてこっちが一方的に腹立っただけ」





私が大真面目に答えるとはぁ…と呆れられた。





「でも結局直接は話したことないんでしょ」

「無いけど嫌なものは嫌なの!」





再びグラウンドの成宮を睨みつける。




「ていうかここで見てんのって本当無理!私もベンチで応援して成宮ボコボコにするとこ見たいんだけど!!」

「はいはい」





貴子にテキトーに返事をされ、これ以上座ってられなくなった私は勢いよく立ち上がる。





「頑張れっ!!青道!!!」





稲実ぶっ潰せ!!!と両手をメガホンのようにし、球場いっぱいに木霊するくらいの大きな声で叫んだ。






すると球場でどっと笑いが起こり、え、となる。



……私、なんかした?



すると、隣の貴子が「バカA!」と強く腕を引っ張ってきたのでそのまま倒れるように席に座り直した。





「こっち今守りだから!!何で向こうのブラバンの音かき消してんのよ!」

「わ、忘れてた…」





だから皆笑ってたの…!?恥ずかしすぎるんだけど…とさっきとは別人のように声を小さくすると、あんたぶっ潰せとか言っちゃったものね、とさらにドン底に突き落とされた。








年下78→←年下76



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (166 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
426人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

アクアブルー(プロフ) - ☆サヤ☆さん» こちらこそコメントいつも本当にありがとうございました…!!サヤさんのおかげでここまで来れたと言っても過言ではありません…!毎回更新不定期になる度にサヤさんのコメントを励みに頑張ってて(笑)最後まで見てくださってありがとうございましたm(_ _)m (2017年1月27日 18時) (レス) id: b5b5133db5 (このIDを非表示/違反報告)
☆サヤ☆(プロフ) - 完結おめでとうございます!毎回どうなるのかと楽しみでした!ホントに楽しめました!他の作品も楽しみにしてます。お疲れ様でした!そしてありがとうございます (2017年1月27日 6時) (レス) id: 1e1963d5bb (このIDを非表示/違反報告)
アクアブルー(プロフ) - shinox2さん» すみません…!次出てくるのでしばしお待ちを…!! (2016年12月27日 8時) (レス) id: b5b5133db5 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 付き合っちゃった?!あれ?御幸どこいった?(^^; (2016年12月26日 23時) (レス) id: 2f52f37027 (このIDを非表示/違反報告)
アクアブルー(プロフ) - 希望さん» コメントありがとうございます(^-^)/そんなこと言っていただけるなんて…!!本望です…!ありがとうございます(*^^*)ご期待に添えるような作品になれるように頑張らせていただきますのでどうぞよろしくお願いしますm(_ _)m (2016年12月26日 20時) (レス) id: b5b5133db5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アクアブルー | 作成日時:2016年8月28日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。