【◇】年下はお断りです 2

年下74 ページ25

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「……軽々しくそーゆーこと言わない！」



もうこれで何回言ったと思ってんのよ全く！と言いながら自分の顔が赤くなっているのがわかって隠すように下を向いてボールの籠を持ち上げる。

すると突然前から「何油売ってんのA！！！」と恐ろしい罵声が飛んできた。





「わー！貴子！！ごめんー！！！」

「ごめんで済んだら警察いらない！！」





夏前なのに選手と呑気に楽しく喋ってる無責任なマネージャーがいるなんて信じらんないわよ！と吐き捨てられ反省してます…ととりあえず謝っておく。



……楽しくは話してないし！！





「あんたさ、今年は最後の夏なのわかってんの？」

「……うん、嫌なほどわかってるよ」





そう考えると高校生活って短いよねー、と口では明るく言っておいたけど本当はめちゃくちゃ寂しかった。




さんざん暑さが嫌だとか言ってきたけど、皆と野球を頑張ったこの時間が人生で一番充実していて…





「終わりたくないなぁ…」





空を見上げて呟く。

するとちょっと顔を和らげてグラウンドの選手達を優しい目で見つめた貴子。





「そんな事マネージャーがいくら言ったって試合に出ている彼らが勝たなきゃ意味無いのよ」





だから私達はきちんとサポートしなきゃいけないの、わかった？と言われうんと頷いた。








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