【◇】私と彼の秘密の文通 3

文通134 ページ46

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「「メリークリスマス！！」」




楽しそうにご飯を食べたりおしゃべりしている選手達を前に

私は一人作り笑いで必死に気持ち悪いのを隠していた。






「A、お疲れ！」

「お疲れっ！」






にこにこしている二人をちょっと睨んで「……知ってたでしょ二人共…」と呟く。







「言おうとしたけどやる気満々だったから」

「じゃあお願いしよっかなーって！」







……いや二人が絶対譲らないオーラ出しまくってたから断るにも断れなかったんですっ…！！






「あれ？でも春乃は大丈夫なんだ」

「……春乃はスポンジだったから」






え、まさかあんたあのクリーム全部自分で作ったの！！？？そりゃ気持ち悪くなるよ！！と今更言われても後の祭りのことを言われる。







「……だってその方が一つのことに集中出来ると思って…」





そこまで言って気持ち悪さが増して思わず口元を押さえるとちょっ！？大丈夫！？と心配され、慌てて大丈夫大丈夫…！！と笑う。





「でもちょっと外出てくるね、雰囲気壊したくないし」

「うん…」






お大事にね、と言ってギリギリまで見送ってくれたところを考えるとやっぱいい友達だな、とさっきまでの不満が一瞬で消えた。






「……味、こだわりすぎちゃったかな…」







何回も何回も味見をして納得いくまで無我夢中で作っていたら…

気持ち悪くなっている自分に気づかずに作り続けていた。






「あー…どうしよ…これじゃ戻れないよ…」






へなへなとしゃがみ込んだ時だった。









「堤」







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